ServerProtect for Linuxで仮想環境サポート
トレンドマイクロ、VMware上のLinuxサーバも保護
2008/01/24
トレンドマイクロは1月24日、Linuxサーバ向けウイルス対策ソフトの新バージョン「ServerProtect for Linux 3.0」を発表した。物理サーバ同様に、VMware上でゲストOSとして動作するLinuxサーバについてもウイルス対策を実施できる点が特徴だ。
ServerProtect for Linuxは、リアルタイム検索機能を備えたLinuxサーバ向けのウイルス/スパイウェア対策製品だ。「カーネルフックモジュール」(KHM)によってさまざまなカーネルに対応でき、ファイルの入出力をリアルタイムに検知する。
新バージョンでは新たに、仮想化ソフトウェア「VMware」をサポートし、その上でゲストOSとして動作するLinuxサーバに対してもウイルス対策を提供する。同社によると、企業における仮想化技術の浸透を踏まえてのサポートという。
また、KHMのソースコードを公開する。これにより、トレンドマイクロ提供のものだけでなく、ユーザー企業やパートナーが独自にKHMを作成し、最新のカーネルに対応させることが可能になる。
ほかにスパイウェア対策機能が追加された。併せてサポート対象が広がり、NECのフォルトトレラントサーバ「Express5800/ft」に対応したほか、「Red Hat Enterprise Linux5.0」「SuSE Linux Enterprise 10」「MIRACLE LINUX V4.0」といったディストリビューションをサポートしている。
価格は、サーバ単位で台数をカウントするパッケージ版が、1サーバで15万5400円。当該サーバに接続するクライアント数に基づくライセンス価格は、5ライセンスで2万5900円から。1月29日より販売を開始する。
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