チェック・ポイントがクライアント向け新製品
エンドポイントの保護で「セキュリティベースラインの向上を」
2008/02/07
チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズは2月7日、企業エンドポイント向けのセキュリティ対策製品「Check Point Endpoint Security」を発表した。
Check Point Endpoint Securityは、ファイアウォールによる不正アクセス防御に加え、アプリケーションの制御やアンチウイルス/アンチスパイウェア、VPN通信、暗号化によるデータ保護といった複数の対策をひとまとめに提供する製品だ。
チェック・ポイントはこれまで、クライアント向けのファイアウォール/マルウェア対策製品「Check Point Integrity」を提供してきた。また、スウェーデンのセキュリティ企業、ポイントセックを傘下に収め、その暗号化ソフトウェアもラインアップに加えている。Check Point Endpoint Securityは、こうした既存のクライアント向けソフトウェアをコードレベルで統合したものだ。
特徴は、同社がネットワークゲートウェイ向けに提供するUTM製品と連動し、一元的に管理できることだ。運用管理の負荷を減らせるほか、収集したログ/イベントデータを分析することで問題を迅速に把握し、よりよい管理につなげることができるという。
同社代表取締役社長の杉山隆弘氏は「ゲートウェイ、いわゆるペリメーター(境界)だけでなく、エンドポイントも保護しなければセキュリティは確保できない。境界部分のリスクマネジメントと大量のクライアントの監視を単一のダッシュボードから行うことで、ばらつきがちなセキュリティレベルを一貫して高いレベルに保つことができる」と述べた。
また、未知のプログラムを動作させてもよいかどうかを、チェック・ポイントのデータベースと連動して判断する「Program Adviser」により、新種のマルウェアに対応できる点もメリットという。
Check Point Endpoint Securityには、提供する機能に応じて4種類のパッケージがある。価格は、フル機能を備えた「Check Point Endpoint Security Total Security Edition」が1クライアント当たり1万3600円からとなっている。
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