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サーバ共有環境では要注意
Linuxカーネルに脆弱性、ローカルからroot権限奪取の恐れ
2008/02/12
2月9日、Linuxカーネルに脆弱性が存在することが明らかにされた。悪用されれば、ローカルユーザーによるroot権限の奪取が可能になる。修正を施したLinuxカーネル 2.6.24.2が2月10日に公開されており、早期のアップデートが推奨される。
この脆弱性が存在するのは、Linuxカーネル 2.6.17から2.6.24.1まで。Red Hat Enterprise Linux 5やOpenSuSEといった主要なディストリビューションが影響を受ける恐れがある。
デンマークのセキュリティ企業、Secuniaのアドバイザリーによると、get_iovec_page_array()など複数の関数でパラメータ確認が欠けているという。この結果、細工を施したvmsplice()システムコールなどを介して悪用され、ローカルの攻撃者がroot権限を奪うことも可能になるという。
なお、この脆弱性はローカルシステムからのみ悪用が可能で、リモートからの攻撃は行えない。このためか、Secuniaでは脆弱性の深刻度を、5段階中低いほうから2番目の「Less critical」と評価している。しかし、1台のマシンを複数のユーザーで共有している環境などでは注意が必要だ。
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