情報漏えい対策機能を強化
Web 2.0サイトも確実にフィルタリング、InterSafe新版発表
2008/02/19
アルプス システム インテグレーション(ALSI)は2月19日、Webフィルタリングソフトウェアの最新版「InterSafe Ver6.0」を3月19日に発売すると発表した。フィルタリング対象のカテゴリとして新たに「SNS・ブログ」を設けるなど、情報漏えい対策を強化したのが特徴。同社 代表取締役社長の麻地徳男氏は「URLフィルタリングは学校や企業、家庭、携帯電話へと拡大している」と話した。同社は初年度30億円の売り上げを目指す。
InterSafeはゲートウェイ型のWebフィルタリングソフトウェアで、事前設定したWebサイトにクライアントPCからアクセスできないようにできる。アクセスさせないURLのリストは、同社とトレンドマイクロが合弁で設立したネットスターが配信するデータベースを利用する。最新版のVer6.0は情報漏えい対策として新たに「SNS・ブログ」「動画配信」「翻訳サイト」をフィルタリング対象URLのカテゴリに追加した。カテゴリの総数は86。企業は自社のポリシーに従って社員をブログや動画配信サイトにアクセスさせないようにできる。
また、同じく情報漏えい対策としてWebメールのファイル添付を規制できるようにした。Webメールを利用させながら、添付ファイルは禁止するなど柔軟な運用ができる。さらにHTTPSサイトをドメイン単位だけでなく、ディレクトリ単位でもアクセス規制できるようにした。設定しているフィルタリングのポリシーに情報漏えいのリスクがないかどうかをチェックする新機能も付け、企業の内部統制強化にも利用できるという。
ユーザー認証を複数のLDAPサーバをまたがって行える機能も追加し、大規模環境での利用を強化した。アクセス履歴を確認して情報漏えいの原因となるユーザーを特定できるログ検索機能も機能を向上させた。
価格は25ユーザーで19万8000円(税抜、以下同)から。ALSIはSOHOなど小規模な利用を想定したWebフィルタリングソフトウェア「InterSafe CATS」も同時に発表した。価格は5ユーザーで3万円から。
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