大量注文、怪しいクレジットカードを検出

1年で5900万円のネット不正注文を阻止、Eストアーの警告システム

2008/03/05

 オンラインショップの開設支援サービスを提供しているEストアーは3月5日、同社が2006年12月に導入したネットの不正注文をショップに通知するシステムを活用し、2007年に約5900万円分の不正注文を阻止したと発表した。

 不正注文を阻止するシステムは「不正注文シグナル」の名称で、Eストアーのネットショップツール「ショップサーブ」「サイトサーブ」「ストアツール」を使っている約4万の顧客が利用している。同一製品の大量注文や、過去に不正利用されたクレジットカード、海外のクレジットカードでの注文があった場合に、ショッピングサイトの管理者画面である「受注台帳」にアラートを出して、注意を促す。Eストアーはこれまでの不正注文のパターンや不正利用されたクレジットカードの情報を解析し、疑わしい注文を自動で検出できるようにした。

estore01.jpg 「不正注文シグナル」によってアラートが表示された受注台帳

 ショッピングサイトのオーナーは不正注文シグナルによって危険を知り、クレジットカード会社への照会や、支払い方法を代引きに変更するなどの危険の回避策を取れる。

 また、不正注文シグナルだけでなく、Eストアーは社内に複数メンバーからなる専門パトロールチームを組織し、疑わしい注文を監視している。怪しい注文を見つけた場合は、ショッピングサイト側に注意を促す。

(@IT MONOist編集部 八木沢篤)

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