シマンテックのWindows Mobile向けセキュリティ製品

スマートフォンにもエンタープライズレベルのセキュリティを

2008/03/12

 シマンテックは3月12日、Windows Mobile スマートフォンに対応したセキュリティ製品「Symantec Mobile Security Suite 5.1 for Windows Mobile」を発表した。ウイルス対策、ファイウォール、暗号化、集中管理、不正防止、電話機能制御などの機能を備えている。

 同社では、企業ネットワークに接続する情報端末をエンドポイントと呼ぶ。スマートフォンは最新のエンドポイントであり、十分なセキュリティ対策が施されているとはいえないとする。エンドポイントには、ノートPC、デスクトップPC、ファイルサーバ、アプリケーションサーバ、メッセージングサーバ、データベースサーバがある。

 今回発表した製品は、スマートフォンの環境でも同社の既存のエンドポイント・セキュリティ製品レベルの機能を提供する。

 ウイルス対策では、アップデート後に自動的にスキャンを起動、ウイルス発見後の対応を自動化するなどの機能を提供する。

 ファイアウォールについては、ポート、プロトコル、IPアドレスによる制御が可能。また4段階のレベル設定もできる。

 スマートフォン自体の紛失対策としてデータの暗号化機能を搭載している。インストール時に「セキュアフォルダ」が自動で生成される。メモリカードにセキュアフォルダを作成することが可能。対応する暗号化アルゴリズムはAES-256 FIPS 140-2。一定回数以上、ログインパスワードの入力に失敗すると、データが消去される。なお、メモリカードのセキュアフォルダは、デバイス間で共有設定が可能。

 そのほか、集中管理機能として、アンチウイルス以外の機能を管理する中央管理コンソールを搭載、ポリシーベースで各種設定が管理できる。カスタマイズも可能。

(@IT 谷古宇浩司)

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