定期的なWeb改ざん解析と組み合わせて提供

SaaS形式でマルウェア解析、セキュアブレイン

2009/01/19

 セキュアブレインは1月19日、自社Webサイトが改ざんされていないかどうかの検査とマルウェアの分析を企業向けにサービスとして提供する「gredセキュリティサービス」を発表した。

 gredセキュリティサービスは、インターネットを介してSaaS形式で提供される。サービスのホスティングは日立情報システムズが行う。

 「ウェブ解析機能」と「ファイル解析機能」の2つのメニューがあり、前者ではSQLインジェクションなどの攻撃に起因する改ざんがないかどうかを定期的に確認する。万一マルウェアや悪意あるスクリプト、オンライン詐欺サイトへの誘導の埋め込みなどを検出すると、アラートメールで管理者に通知すると同時に、自動的に安全なページへ切り替え、エンドユーザーの被害を防ぐという。

 一方ファイル解析機能では、自社ネットワーク上で見つかった不審なファイルを解析し、レポートを提供する。同社と情報通信研究機構(NICT)が共同開発した自動解析技術を用いて仮想環境で対象ファイルを実行することで、マルウェアかそうでないか、マルウェアであるとすればどういった挙動を示すかを解析する点が特徴だ。また、解析の結果、マルウェアであることが判明した場合は駆除ツールを提供する。

 同社はgredにより、自社サイトが改ざんされて、マルウェアやフィッシング詐欺、ボットネットによる攻撃に悪用される可能性を抑えることができるとしている。同サービスの料金は1日のウェブ解析回数によって異なり、1日4回の場合で月額3万1500円から(1カ月間に解析可能なファイル数は30種類まで)。同日より無償トライアル版の提供を開始し、3月6日より本サービスの提供を開始する。

(@IT 高橋睦美)

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