フォーティネット、DBセキュリティアプライアンスを強化
UTMによる統合セキュリティは「日本車と同じ」
2009/02/09
フォーティネットジャパンは2月6日、データベースのセキュリティに特化したアプライアンスの新製品「FortiDB-400B」「FortiDB-2000B」を発表した。
FortiDBシリーズは、データベースのセキュリティに特化したアプライアンス製品だ。OracleやDB2、Sybase、SQL Serverといったデータベースのパスワードやアクセス特権、各種設定が適切に行われているかどうかを検査し、脆弱性を評価する。もともとは米アイピーロックスが開発してきた製品で、フォーティネットによる買収に伴い製品ラインアップに加わった。
FortiDB-400Bは最大10の、同2000Bは最大60のデータベースインスタンスに対応する。30のデータベースインスタンスに対応可能な従来機種の「FortiDB-1000B」に加え、新たにエントリモデルとハイエンドモデルを追加することにより、幅広い層にデータベースセキュリティを提供していく。また同時に、脆弱性評価だけでなくデータベースのモニタリングや監査を行う機能を追加し、各種法規制の順守や内部監査を支援する。
米フォーティネットのCTOを務めるマイケル・ジー氏は、UTMアプライアンス「FortiGateシリーズ」によってネットワークの保護を提供するだけでなく、データベースなど幅広いセキュリティを提供していく方針を述べた。また、世界的な経済不況の影響で、IT投資額の減少が予想されているが、むしろ統合されたセキュリティ製品を提供する同社にとってはチャンスだとした。「燃費に優れた日本車が売れているのと同じように、フォーティネットのUTMはコストパフォーマンスに優れ、消費電力の削減といった効果も得ることができる」(ジー氏)
関連リンク
関連記事
情報をお寄せください:
- Windows起動前後にデバイスを守る工夫、ルートキットを防ぐ (2017/7/24)
Windows 10が備える多彩なセキュリティ対策機能を丸ごと理解するには、5つのスタックに分けて順に押さえていくことが早道だ。連載第1回は、Windows起動前の「デバイスの保護」とHyper-Vを用いたセキュリティ構成について紹介する。 - WannaCryがホンダやマクドにも。中学3年生が作ったランサムウェアの正体も話題に (2017/7/11)
2017年6月のセキュリティクラスタでは、「WannaCry」の残り火にやられたホンダや亜種に感染したマクドナルドに注目が集まった他、ランサムウェアを作成して配布した中学3年生、ランサムウェアに降伏してしまった韓国のホスティング企業など、5月に引き続きランサムウェアの話題が席巻していました。 - Recruit-CSIRTがマルウェアの「培養」用に内製した動的解析環境、その目的と工夫とは (2017/7/10)
代表的なマルウェア解析方法を紹介し、自社のみに影響があるマルウェアを「培養」するために構築した動的解析環境について解説する - 侵入されることを前提に考える――内部対策はログ管理から (2017/7/5)
人員リソースや予算の限られた中堅・中小企業にとって、大企業で導入されがちな、過剰に高機能で管理負荷の高いセキュリティ対策を施すのは現実的ではない。本連載では、中堅・中小企業が目指すべきセキュリティ対策の“現実解“を、特に標的型攻撃(APT:Advanced Persistent Threat)対策の観点から考える。