NewsInsight
PCI DSS推進のための組織設立を目指す
JCDSC、クレジットカード番号を守るために“集結”
2009/03/05
NTTデータ・セキュリティは3月5日、クレジットカード情報の保護を推進するための「日本カード情報セキュリティ協議会(Japan Card Data Security Consortium:略称JCDSC)」の設立を目指し、準備事務局を開設したことを発表した。準備事務局はNTTデータ・セキュリティが代表となり、BSIマネジメントシステムジャパン、三和コムテック、日本オフィス・システムの4社が共同で設立する。
PCI DSSは国際カードブランドが共同で制定した、ペイメントカードのためのセキュリティ基準。個人情報流出事故の増加に伴い、クレジットカード番号情報などへの不正アクセスを防ぐために、加盟店に対しPCI DSS準拠を求める動きが日本でも注目されつつある。本事務局は日本国内におけるクレジットカード情報保護のために、SI企業やベンダ、セキュリティ関連企業の情報交換の場として設立される。
準備事務局は4月の協議会設立を目指す。現在までの参加企業は以下の通り。
- eCURE
- NRIセキュアテクノロジーズ
- 兼松エレクトロニクス
- 国際マネジメントシステム認証機構
- シマンテック
- 住商情報システム
- ソフトバンク・テクノロジー
- テュフ・ラインランド・ジャパン
- 日本アイビーエム
- ブロードバンドセキュリティ
- ラック
日本カード情報セキュリティ協議会の組織図(予定)
関連リンク
関連記事
情報をお寄せください:
Security&Trust フォーラム 新着記事
- Windows起動前後にデバイスを守る工夫、ルートキットを防ぐ (2017/7/24)
Windows 10が備える多彩なセキュリティ対策機能を丸ごと理解するには、5つのスタックに分けて順に押さえていくことが早道だ。連載第1回は、Windows起動前の「デバイスの保護」とHyper-Vを用いたセキュリティ構成について紹介する。 - WannaCryがホンダやマクドにも。中学3年生が作ったランサムウェアの正体も話題に (2017/7/11)
2017年6月のセキュリティクラスタでは、「WannaCry」の残り火にやられたホンダや亜種に感染したマクドナルドに注目が集まった他、ランサムウェアを作成して配布した中学3年生、ランサムウェアに降伏してしまった韓国のホスティング企業など、5月に引き続きランサムウェアの話題が席巻していました。 - Recruit-CSIRTがマルウェアの「培養」用に内製した動的解析環境、その目的と工夫とは (2017/7/10)
代表的なマルウェア解析方法を紹介し、自社のみに影響があるマルウェアを「培養」するために構築した動的解析環境について解説する - 侵入されることを前提に考える――内部対策はログ管理から (2017/7/5)
人員リソースや予算の限られた中堅・中小企業にとって、大企業で導入されがちな、過剰に高機能で管理負荷の高いセキュリティ対策を施すのは現実的ではない。本連載では、中堅・中小企業が目指すべきセキュリティ対策の“現実解“を、特に標的型攻撃(APT:Advanced Persistent Threat)対策の観点から考える。