EJBやLog4J、JMSにも対応、設定のカスタマイズも
エスエムジー、Java品質診断/改善ツールをJRubyに対応
2009/06/10
エスエムジーは6月10日、Javaシステムの品質診断/改善ツール「ENdoSnipe(エンドスナイプ)」のバージョン4.0の提供を開始した。
「ENdoSnipe」は、稼働中のシステムに手を加えることなく、パフォーマンスや品質の問題点を診断し「見える化」することで、障害解析や問題解決を支援するソフトウェア(参照:3つの機能でJavaトラブルを“見える化”するツール)。
バージョン4.0では、大規模システムでも、ENdoSnipeをカスタマイズせずに使えるように、以下のポイントで基本機能の向上を実現した。
- 取得した情報のサマライズ機能の追加
- 情報取得対象の処理を自動的に絞り込む機能の追加
- 各種フレームワークへの標準対応(JRubyやEJB、Log4J、JMSなど)
- 取得ずみ情報のデータベースへの蓄積
また、PerformanceDoctorの診断項目を追加。遭遇しやすいのに解決が難しい、以下のJavaのトラブルについて、その有無と原因を自動的に判定する。
- メモリリークの発生
- Javaアプリケーション内部でのデッドロック発生
- 複数スレッドからの同時更新によるデータの破壊
- システム起動時にのみ行われるべき処理の頻繁な実行
- ソケットのタイムアウト時間未設定
- 線形検索の実行
さらにシステムから取得した情報をグラフ形式で表示するBottleneckEyeの機能を強化し、以下の情報も表示できるようにした。これにより、システムの障害発生時に何が起こっていたのかを詳細に分析可能になった。
- システムのターンアラウンドタイム
- システムのレスポンス回数
- アプリケーションサーバのワーカスレッドの最大数・稼働数・待機数
- コネクションプールのプールサイズ
- HTTPセッションのインスタンス数やメモリサイズ
また、性能異常として検出するターンアラウンドタイムやCPU使用時間などの設定を処理項目単位(メソッドやURL、SQL)ごとにカスタマイズ可能にした。
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