管理インターフェイスも一新
クリアスウィフト、仮想環境対応を強化したセキュリティ製品
2009/07/09
クリアスウィフトは7月9日、コンテンツセキュリティ製品の最新版をリリースした。管理機能などを強化した電子メールセキュリティ製品「Clearswift Email Appliance 2.8」とWebセキュリティ製品の「Clearswift Web Appliance 1.4」を8月に販売する。
Clearswift Email Applianceは、電子メールを介したウイルスやスパムをブロックすると同時に、社内からのメール誤送信や情報漏えいを防ぐフィルタリング機能を備えたセキュリティ製品だ。一方Clearswift Web Applianceは、URLフィルタリングに加え、Webを介したマルウェアの侵入対策やWebメール、掲示板を介した情報漏えい対策機能を提供する。
新バージョンでは管理インターフェイスを一新し、Clearswift Email ApplianceとClearswift Web Applianceとの統一性を持たせたほか、管理者が目的の操作にすぐに到達できるようにした。また、フィルタリングの基準となるキーワード登録について、これまで1つずつキーワードとその重み付けを入力する必要があったのに対し、新製品ではCSV形式のテキストファイルを用いて一括インポートできるようになったという。
もう1つの大きな特徴として、仮想アプライアンスへの対応が挙げられる。Clearswift Web Appliance 1.4はMicrosoft Hyper-Vに、Clearswift Email Appliance 2.8はこれに加えてVMware ESXサーバに対応し、仮想アプライアンスとして動作する。「Clearswiftの機能をVMwareやHyper-Vにも拡張することで、例えばディザスタリカバリ用のデータセンターにバーチャルアプライアンスを設置するといったことが可能になる」(英クリアスウィフトのプロダクトマネジメントディレクター、アラン・ホッケー氏)。また、VMware Toolsと連携し、仮想マシンとの間で日付設定などがずれないようにしたという。
価格は、Clearswift Email Appliance 2.8が50ユーザーで63万8000円から、仮想アプライアンスとして動作するソフトウェアアプライアンス版は36万円から。同じくClearswift Web Appliance 1.4は50ユーザーで87万8000円から、ソフトウェアアプライアンス版は60万円から。
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