ジェイズ・コミュニケーションが販売開始

旧Mirageの検疫アプライアンスが一新、オールインワン型も

2009/07/16

 ジェイズ・コミュニケーションは7月15日、米トラストウェイブ(Trustwave)の開発するセキュリティアプライアンス「Mirage Entpoint Control」シリーズの販売を開始した。

 Mirage Endpoint Controlは、旧ミラージュ・ネットワークスが開発した検疫ネットワークアプライアンスだ。PCにきちんとパッチが適用されているか、またウイルス対策ソフトやパーソナルファイアウォールが最新の状態で導入されているかを検査し、条件を満たさない端末は、ARPテーブルを書き換えてレイヤ2レベルで社内ネットワークから隔離する。

 特徴は、エンドポイント(=PC)に事前にエージェントをインストールする必要がなく、非インライン配置でネットワークにも手を加える必要がないこと。また、最初にPCをネットワークに接続したときだけでなく、接続後もおとりホストを用いてLANの通信を監視し、ふるまい検知によって不審な通信を検出する。これにより、接続時から接続後まで「フルタイム」の検疫を実現するという。

 Mirage Entpoint Controlは、ネットワーク端末を監視する「センサ」、センサの集中管理を行う「管理サーバ」、認証・検疫の機能を提供する「アドバンスト・コンプライアンス・サーバ(ACS)」と集中管理ソフトウェアから構成されている。トラストウェイブ傘下に入ったことを機に、それぞれ名称を「Xシリーズ」「Mシリーズ」「Aシリーズ」と変更するとともに、ラインアップを強化した。

 さらに、センサと管理サーバ、ACSの機能を1つのハードウェアにまとめた新製品「MAX-500」も追加した。最大1Gbpsのトラフィックに対応し、500端末までの監視・保護が可能なオールインワン型の製品で、中小企業向けに提供していく。価格は528万円。

js01.jpg センサと管理サーバ、ACSの機能を1つにまとめた新製品「MAX-500」

 なおミラージュ・ネットワークスは2009年2月にトラストウェイブに買収されている。当面はMirage Entpoint Controlの名称のまま販売を続けるが、ハイエンド向けのセンサ「X-1000」「X-2500」を出荷する2009年秋をめどに、「Trustwave NAC」へと名称を変更する計画だ。

(@IT 高橋睦美)

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