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指定PC以外へのデータ保存禁止も
手元のUSBメモリを暗号機能付きにするソフト、ALSI
2009/07/28
アルプス システム インテグレーション(ALSI)は7月28日、USBメモリ経由での情報漏えい防止に特化したUSBメモリ暗号化ソフトウェア「InterSafe SecureDevice」を発表した。
InterSafe SecureDeviceは、現在企業で利用している汎用のUSBメモリを、暗号化機能付きのメモリに変換する製品だ。データのコピー防止や印刷制御といったアクセス制御機能やウイルス対策機能も付与することができる。
InterSafe SecureDeviceの管理コンソールで、汎用のUSBメモリを特殊な形でフォーマットすると、USBメモリに仮想暗号化ドライバと制御プログラムが導入される。以降、そのUSBメモリに格納されるデータは、ファイル形式を問わずすべてAES 128/256ビットで暗号化され、パスワード認証を経ないと復号できなくなる仕組みだ。
管理PCではさらに、USBメモリから指定PC(ホストPC)以外へのデータのコピーやコピー&ペースト、印刷といった操作を制御する「情報漏えい対策モード」、USBメモリからPCへの書き込みを防ぐことで、USBメモリ経由で広がるウイルス感染を防止する「ウイルス対策モード」を設定することができる。いつ、どのUSBメモリに対してどういった操作が行われたかのログを取得することも可能だ。
InterSafe SecureDeviceの対応プラットフォームは、管理コンソールがWindows XP/Vista、ホストPCはWindows XP/VistaおよびWindows 2000。価格は、管理ソフトと5ライセンスを含んだ基本パックが3万8000円で、8月24日に販売を開始する。
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