新たにマクニカネットワークスを販売代理店に
ソニックウォール、エンタープライズ向け販売体制を整備
2009/10/07
ソニックウォールは10月7日、米ソニックウォール社長兼CEOのマット・マデイロス氏の来日にともなう戦略説明会を開催した。この中で同社は、新たにマクニカネットワークスと販売代理店契約を結んだことを明らかにし、大規模企業向けの販売活動を強化していく方針を明言した。
ソニックウォールは当初、UTMアプライアンス「SonicWALL Network Security Appliance(NSA)シリーズ」などを通じて、主に中堅・中小規模企業の顧客を獲得してきた。しかしここ数年、エンタープライズ市場をターゲットにする方針を掲げ、メールセキュリティのMaiFrontierやSSL VPN製品を提供するAventailなどを買収したほか、マルチコアアーキテクチャを採用した「SonicWALL NSA E-Class」を発表し、大規模ネットワーク向け製品を拡充してきた。
マデイロス氏は、日本におけるエンタープライズビジネスの強化に向け、「製品だけでなく、日本法人の人員を増やしたほか、サポートのプロセスを改善するなど、エンタープライズ向けの販売を拡大するのに必要な環境を整備した」と述べた。さらに、主に中小企業向けの販売に強かった従来のパートナー企業に加え、マクニカネットワークスをパートナーに加えることにより、システムインテグレーションも要求される従業員1000人以上の大企業への販売体制が整ったという。
同氏はこうした施策を通じて、日本国内での売上げ全体に占めるエンタープライズの比率を、米国における40%と同レベルに持っていきたいとした。「マルウェアからの防御だけでなく、生産性の向上の両面で顧客に貢献していきたい」(マデイロス氏)。そのために、ハードウェア、ソフトウェアを問わず、日本市場向けの新しいテクノロジを開発していく予定もあるという。
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