韓国で500社以上の実績
アンラボ、セキュリティの全体最適を図るマネージドサービス
2009/10/14
アンラボは14日、セキュリティ機器やネットワーク機器の監視サービス「アンラボマネージドセキュリティサービス(AMSS)」を開始すると発表した。オンラインゲーム運営企業を中心に、インターネットデータセンター利用企業や専任のセキュリティ担当者を確保できない中小企業を対象にする。
AMSSでは、24時間365日モニタリングを行うSOC(Security Operation Center)とインシデント発生時にリモートおよび現場での復旧作業を行うSWATを東京・秋葉原に設置。月間100万件以上の攻撃コードを自動的に収集して解析、対策コード(シグネチャ)の開発を行う韓国内のASEC(AhnLab Security E-Response Center)と連携して、「攻撃コード発見から3時間以内に対策を提供できる」(同社代表取締役社長 山口一郎氏)体制を構築した。
山口氏は「今日のセキュリティ脅威は多岐に渡っており、企業内のIT担当者がすべての脅威に備えるのは負担が非常に大きくなる。セキュリティの専門家によって構成されるAMSSを利用することで、製品ごとの部分最適からIT資産全体の最適化を図ることが可能になり、システムのダウンタイムも短くできる」と語る。
AMSSでは当面、AhnLab TrusGuardのほか、シスコ、ジュニパー、フォーティネット製のファイアウォールを監視対象機器とする「Firewall Managed Service」と、IBM Proventiaを監視対象機器とする「IDS/IPS Managed Service」、インシデント発生時の復旧作業とネットワーク脆弱性診断サービスを行う「付けて安心サービス」を提供する。
アンラボでは監視対象機器の拡充とともに、2010年4月以降を目処に、DDoS監視サービスやWeb脆弱性診断サービスなど韓国内で提供しているものと同様のサービスラインナップを目指すという。
また、今回の発表にあたり、インターネットデータセンター利用ユーザー向けサービスでは住商情報システムと、中小企業向けサービスではネットワールドとの協業を決定。将来的には、プライベートクラウドを見据えたプライベートSOCサービスの提供も予定している。
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