キャッシュの統合やファイル検知機能の強化を図る

クリアスウィフト、コンテンツセキュリティ製品をバージョンアップ

2009/11/24

 クリアスウィフトは11月24日、セキュリティ製品の新バージョン「Clearswift Web Appliance 2.0」と「Clearswift Email Appliance 3.0」を発表した。いずれも物理的なアプライアンスだけでなく、VMware ESX Server対応の仮想アプライアンスとしても提供される。

 Clearswift Web ApplianceはWebコンテンツの、Clearswift Email Applianceは電子メールのセキュリティに特化した製品だ。いずれも、外部からWeb、もしくは電子メールを介して侵入するウイルスやマルウェアをブロックするとともに、内部から外部に向けて送信されるトラフィックを解析し、情報漏えいを防止する機能を備えている。特徴は、フィルタリングエンジンによって、コンテンツを深く分析したうえでマルウェアや情報漏えいを検出すること。また、両製品の管理インターフェイスは統合されており、同一の画面から運用管理を行うことができる。

 Clearswift Web Appliance 2.0では、Webサイトの分類カテゴリを一新し、これまでの40種類から76種類に拡張した。またキャッシュ機能の搭載により、一度検査したコンテンツについてはアクセススピードの向上を図るとともに、帯域を節約できるようになる。ほかに、メールや添付ファイルがブロックされた際、具体的にどのようなキーワードが引っかかったのかを表示する管理者向け機能が追加され、ポリシーのチューニングをよりきめ細かく行えるようになった。

 Clearswift Email Appliance 3.0でも、ファイルの検知機能を強化し、対応するファイルタイプを従来の112種類から167種類に拡大した。「他社の製品では、拡張子を変更してしまうとファイルを認識できないものもあるが、Clearswift Email Appliance 3.0では、たとえ拡張子を変えても167種類のファイルすべてについて種類を認識し、機密情報などの流出を止めることができる」(同社リージョナルマーケティングマネジャー 中村真氏)。

clearswift01.jpg Clearswift Email Appliance 3.0におけるファイルタイプ検知の設定画面

 さらに、従来のダウンロード型に代えてクラウドベースのシグネチャを採用することにより、新種のスパムへの対応を迅速に行えるようにしたほか、なりすまし対策(アンチスプーフィング)機能も搭載した。管理面では、管理者自身に対する監査機能やユーザー自身によるホワイトリスト作成機能などが追加されている。

 価格は、Clearswift Web Appliance 2.0が50ユーザーで92万6800円から、Clearswift Email Appliance 3.0は同じく68万6800円から。12月に販売を開始する。

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(@IT 高橋睦美)

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