レガシーアプリケーションにも対応
「レディメイドなSSO」、ネットスプリングがアプライアンス
2009/11/25
ネットスプリングは11月25日、独自開発のシングルサインオン(SSO)アプライアンス、「SSO Cube」を発表した。
SSO Cubeは、個別にユーザー認証を行うことなく、複数のアプリケーションにまたがりシームレスにログインを行えるようにする製品だ。ユーザー側はIDとパスワードをばらばらに管理する手間を減らすことができ、管理者にも認証を一元管理できるというメリットがある。
SSO Cubeはこの機能を、シンガポールのi-Springが開発したシングルサインオン製品「AccessMatrix USO 5.0」を搭載して実装した。合わせて、パスロジが提供するマトリクス型認証製品「PassLogic」を組み合わせることで、シングルサインオン時の認証強度を高め、なりすましなどを防ぐ仕組みとしている。
特徴は、いわゆるWebアプリケーションだけでなく、代理入力を介して、Windowsで動作するデスクトップアプリケーションや汎用機端末エミュレータに対してもシングルサインオンを行えることだ。どのアプリケーションのどの引数に対し、どのID/パスワードをひも付けるかという設定は、製品に同梱される「USO Trainer」を用いてGUIで設定できる。これを反映して、クライアント側に導入するエージェントがラウンチャとして働き、シングルサインオンを実行する仕組みだ。また、AccessMatrix USO 5.0が備えるActive DirectoryやLDAPとの連携機能も利用できる。
対応が確認できているアプリケーションは、Microsoft OutlookやLotus Notes/Domino、Cybozu 8のほか、Gmailをはじめとするベーシック認証対応のサービス。また、IBM Host-ON DemandやTCPLinkといったエミュレータの動作も検証ずみだ。
ネットスプリングの代表取締役社長 西武進氏は、シングルサインオンは従来、ソフトウェア製品として提供されることが多かったため、導入時にコストと時間がかかっていたと指摘。これに対しSSO Cubeでは「レディメイドな形で提供することにより、トラブルを減らし、価格やサポートに要するコストを下げることができる」と述べた。
SSOcubeは、ユーザー数に応じて5モデルが用意される。価格は、100ユーザーまで対応のエントリモデル「SSOcube 10」が220万円、最大1000ユーザーまで対応する「SSOcube 100」が1050万円など。2010年2月に出荷を開始する予定だ。
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