管理ソフトウェア「GMS」やMySQLをオールインワンで

ソニックウォールが管理専用のアプライアンス、MSP視野に

2009/12/08

 ソニックウォールは12月8日、離れた拠点に分散して導入されたUTMやSSL VPNアプライアンスを一元管理するアプライアンス製品「SonicWALL E-Class Universal Management Aplliance EM5000」(UMA EM5000)を発表した。多数のセキュリティ製品を導入している企業のほか、マネージドサービスプロバイダー(MSP)向けに提供していく。

sonicwall01.jpg UMA EM5000の本体

 同社はこれまで、複数のUTMやSSL VPN製品を一元管理するソフトウェア製品「SonicWALL Global Management System」(GMS)を提供してきた。UMA EM5000は、1UサイズのサーバにLinuxベースの専用OSとGMS 5.1、ログを格納するデータベースであるMySQLを搭載した、管理専用のアプライアンスだ。ソニックウォールのアプライアンスとの間にIPSecで暗号トンネルを張り、さまざまな情報を収集する。

 UMA EM5000は、GMS同様、複数のアプライアンスに対する設定・アップデート作業を一括して行えるほか、Syslogを収集し、ネットワーク内でどういったイベントが発生したかを把握できる。また、ソニックウォール製品だけでなく、SNMP対応のネットワーク機器からMIB情報を収集し、死活確認などの情報を集約して表示することが可能だ。

sonicwall02.jpg UMA EM5000のインターフェイス

 レポート機能では、ネットワークに対してどんな攻撃が発生しているかといった情報に加え、内側にいるユーザーがどんなアプリケーションを利用し、どんなサイトに頻繁にアクセしているか、どのくらい帯域を消費しているかといった情報を集約し、グラフとして表示する。スケジュールに沿って定期的にレポートを生成することもできる。

 ただし、インターフェイスはローカライズされておらず、基本的に英語での表示となる。

 なおMSP向けの機能として、ログインしたユーザーごとに、表示するレポートや設定画面を切り替えることができる。すでに米国では、売り上げの20%がMSP向けで占められているといい、日本国内でもMSP市場の拡大に期待しているという。

 UMA EM5000の価格は、10ノードライセンス付きで134万4000円。1台で最大1000ノード、毎分1万5000イベントの収集が可能だが、管理対象ノードを増やすには追加ライセンスの購入が必要だ。冗長構成を組むことで、さらに多数のノードの管理が可能という。

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(@IT 高橋睦美)

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