複数の機能をまとめた「決定版」
HDE、メール誤送信防止ソフト「HDE Secure Mail FINAL」を発表
2009/12/11
HDEは12月11日、社外へのメール誤送信を防ぐソフトウェア「HDE Secure Mail FINAL」を発表した。
HDEはこれまで、複数の誤送信防止ソフトウェアを提供してきた。「HDE Secure Mailシリーズ」は、ネットワークゲートウェイで添付ファイルをパスワード付きZIP形式に自動的に変更し、第三者に盗み見られないようにする。「HDE Secure Mail for Online Storage」では、メールの添付ファイルを別のファイルサーバに格納し、HTTPS経由でダウンロードすることで情報漏えいを防ぐ。また「HDE Mail Cop」では、送信メールをいったん保留し、保留期間内であれば送信を取り消せる仕組みとすることでミスを防いでいる。
HDE Secure Mail FINALは、各製品が個別に提供してきた誤送信防止機能を、ひとまとめにしたもので、「誤送信防止の決定版」(同社)という。
社内から送信されるメールは、HDE Secure Mail FINALによっていったん保留され、アドレス間違いなどがあった場合には取り消すことができる。また、添付ファイルが付属している場合は、サーバ側でパスワード付きZIPファイルに変換して送信するか、そのつど生成されるURLを介して、パスワード認証を経てダウンロードさせることができる。
さらに、「容量の大きいファイルをやり取りしたい」というニーズに応じて、Webブラウザからファイルをアップロードし、共有する機能も追加した。
HDE Secure Mail FINALはRed Hat Enterprise Linux 5.x上で動作する。価格は100ユーザーで100万円からとなっており、2009年2月15日に発売する。
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