「目線に合わせ」、動画コンテンツでリテラシー向上
TBSら、中高生を対象としたセキュリティ啓発活動を展開
2010/02/02
TBSテレビとマイクロソフト、ヤフーの3社は、「情報セキュリティの日」の2月2日に合わせ、セキュリティ対策の啓発活動「C.I.A 〜サイバー・インテリジェント・エンジェルズ〜」を共同で開始することを発表した。
2009年にも、TBSテレビなどが参加するセキュリティ対策推進コミュニティが「みんなで『情報セキュリティ』強化宣言!2009」を実施。主に小学生を対象に、「情報セキュリティの歌」などを通じて情報セキュリティ対策の大切さを訴えた。
これに対しC.I.A 〜サイバー・インテリジェント・エンジェルズ〜は、「ネットやケータイを頻繁に利用する中高生、ティーンを対象にしたもの」(TBSテレビ 取締役副会長 城所賢一郎氏)。ブログやSNSなどを使って積極的にコミュニケーションを取る一方で、情報セキュリティに関するリテラシーの低い中高生に対し、インターネットを利用した犯罪などのトラブルに巻き込まれることのないよう情報を提供する。
キャンペーンの一環として、中高生と同世代のモデル、前田希美さんと黒田端貴さんを起用し、オンラインで視聴可能な動画コンテンツを公開。正しくPCを使い、オンラインサービスを安全に利用するために必要な知識を、中高生の目線に合わせて提供する。
前田さんは、「友人から、『ウイルスに感染しています』というメールが届いて驚いてクリックしたら、クレジットカード番号を入力しろという画面が表示されたけれど、クレジットカードを持っていなしどうしたらいいか分からない、という相談を受けたことがある」という、偽セキュリティソフトに関するエピソードを紹介。また黒田さんも、「携帯のプロフで知り合い、メールアドレスや写真を交換して安心できると思って実際に会ってみたら、写真とはまったく異なる別人だったという体験をした友人がいた」と述べた。
「ネットには怖いこともあるけれど、タメになることもたくさんあるので、安全に使っていきたい」(前田さん)。
この動画コンテンツはドラマ仕立てで全12回。TBSテレビの特設サイト「Girls@SweetStreet」およびYahoo! JAPANの特設サイト「ネットの安全特集 2010 春」、GyaO!で3月末まで配信する。
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