暗号化製品の新バージョンも発表
SSL/TLSなどの証明書や鍵の管理を一元的に、日本PGP
2010/03/09
日本PGPは3月9日、暗号鍵や証明書の一元的な管理を行う「PGP Key Management Server」を発表した。
PGP Key Management Serverは、企業や組織内で利用される多数の暗号鍵や証明書を効率的に管理するための製品だ。同社の暗号化アプリケーション管理サーバ「PGP Universal Server」上で動作する。
企業システムにおいて、暗号化技術の適用範囲は広がりつつある。データの暗号化やSSL/TLS通信に加え、ワイヤレス環境での暗号化、X.509ベースの認証など、サービスごと、アプリケーションごとにさまざまな暗号技術が利用されている。こうした状況で、ユーザーごとにばらばらに暗号鍵の管理を行おうとすると、管理不可の増大は避けられない。
PGP Key Management Serverはこうした問題を解決するためのツールで、SSLの証明書管理をはじめ、鍵や証明書の管理を統一した管理画面を通じて一元的に管理できるようにするという。非対称鍵や対称鍵に加え、独自形式の鍵をサポートするほか、KMIPやOPALといったプロトコル/仕様にも対応する。
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PGP Key Management Serverの出荷時期は未定。価格は、販売代理店に要問い合わせとなる。
なお日本PGPは同時に、PGP暗号化製品の新バージョン「PGP Universal Server 3.0」「PGP Desktop 10.0」「PGP WholeDisk Encryption Workgroup Edition 10.0」「PGP Command Line 10.0」の提供も開始している。アップグレードにより、サーバ向けのPGP Universal Serverではスケーラビリティの拡張、クライアント向けのPGP Desktopではユーザビリティの向上や対応プラットフォームの拡張などが図られた。
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