暗号化&アクセス権限付与=“シール”

ファイルに“シール”、オラクルが情報漏えい対策製品を発表

2010/03/30

 日本オラクルは3月30日、情報漏えいを防ぐため、アクセス権の設定や参照期間の制限などを行う製品「Oracle Information Rights Management」(以下、Oracle IRM)を発表した。出荷は3月16日から行われている。

 Oracle IRMはIRMサーバで設定したアクセス権などの情報を基に、OfficeファイルやHTML、テキストファイルなどを適切な権限を持ったユーザーのみに閲覧/編集を行えるようにするもの。暗号化やアクセス権の反映をオラクルでは「シールする」と表現し、右クリックのメニューからファイルをシールすることで保護を適用できる。IRMサーバ上で閲覧権限を削除すると、ファイルを開いているユーザーに対しても即座に反映されることが特長。オフライン閲覧権限の付与を行うこともできる。

 Oracle IRMはAPIを利用した連携も考慮しており、例えばデータベースをバックエンドとしたWebアプリケーションにOracle IRMを組み込むことで、データをすでにシール済みのCSV/Excel形式でエクスポートできる。

 オラクルはデータベースセキュリティ対策としてOracle Database Vault、アプリケーションのセキュリティ対策としてOracle Identity Managementという製品を展開している。Oracle IRMはデータベースから取り出した非構造化データをカバーする“コンテンツに対するセキュリティ対策”のための製品と位置付けている。

 Oracle IRMは1ユーザーあたり7600円。ファイル形式/アプリケーションはOffice 2007以降、PDF、Outlook、Lotus Notesなどに対応し、ニーズをみてほかのファイル形式にも対応していく予定。

Oracle IRMの動作イメージ Oracle IRMの動作イメージ。サーバおよびクライアントでファイルにシールを施す。

(@IT 宮田 健)

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