Webおよび電子メール向けのセキュリティ製品を強化
「同じメールでも相手に応じて暗号化」、クリアスウィフト
2010/05/06
クリアスウィフトは5月6日、企業向け情報漏えい対策製品の新バージョン「CLEARSWIFT SECURE Email Gateway 3.1」と「CLEARSWIFT SECURE Web Gateway 2.1」を発表し、販売を開始した。新たにクラウドベースのシグネチャエンジンを追加したほか、ポリシーに基づく暗号化機能を備えたという。
CLEARSWIFT SECURE Email Gatewayは電子メール向け、同Web GatewayはWeb向けのセキュリティ製品だ。マルウェアやスパムを検出してブロックするとともに、企業内部からの情報漏えいを防ぐ。単純なキーワードに基づくフィルタリングではなく、コンテンツを解析してポリシー違反かどうかを判断し、情報漏えいにつながる通信をブロックすることが特徴だ。
CLEARSWIFT SECURE Email Gateway 3.1は、スパム検出のために従来から提供してきたグレイリスティングやレピュテーション、ベイジアン分析といった技術に加え、クラウドベースのアンチスパム機能を搭載した。スパムを検出するためのシグネチャをそのつどダウンロードしてローカル側に持つだけでなく、最新のシグネチャをインターネット越しに取得することにより、リアルタイムにスパムかどうかの判断を下せるようになる。
また、新たに暗号化機能をサポートした。パスワードZIPに加え、PGP、S/MIMEの3方式により電子メールを暗号化できる。コンテンツをチェックした結果、必要に応じて暗号化を行うため、「例えば、同じメールでも相手先に応じて暗号化方法を変えたり、宛先が異なっても機密性の高い情報であれば相手を問わず強制的に暗号化するといった、柔軟な処理が可能だ」(同社リージョナルマーケティングマネージャ、中村真氏)。
またCLEARSWIFT SECURE Web Gateway 2.1には、あらかじめ提供されたリストに基づくフィルタリングだけでなく、コンテンツをリアルタイムに分析する「リアルタイム・カテゴリー機能」が加わった。「ブログなどのように、許可されたサイトにホストされているコンテンツでも、不適切なものが含まれていればアクセスを防御することができる。いま作られたばかりのサイトでも、人手に頼ることなく判断が下せる」(中村氏)。また、検索結果などについても表示をブロックできる、組み込み式のURL分類機能も搭載する。
参考価格は、CLEARSWIFT SECURE Email Gateway 3.1が50ユーザーで36万円から、CLEARSWIFT SECURE Web Gateway 2.1は同じく50ユーザーで60万円から。
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