既存製品のノウハウをベースに「誤送信対策エンジン」搭載

誤送信をシステム側で判断、HDEがアプライアンス製品

2010/09/13

 HDEは9月13日、電子メールの誤送信防止に特化したアプライアンスサーバ「tapirus G 2000」を発表した。同日より販売を開始する。

 tapirus G 2000は、ユーザーのうっかりミスに起因する誤送信を防ぎ、ひいては情報漏えいを防止するセキュリティ製品だ。これまでソフトウェアとして提供してきた機能をアプラインスとして提供することで、導入、運用の手間が省けることがメリットという。

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 具体的には、ユーザー自身による「一時保留機能」や、上長の確認を経ない限りメールを送信しない「承認機能」といった、既存製品でも提供してきた機能によって、プロセス自体を改良する。さらに、独自の「誤送信対策エンジン」によって、システム側で自動的に誤送信かどうかを判定し、保留する機能も備える。また添付ファイルについては、パスワード付きZIPに変換することができる。

 誤送信対策エンジンは、HDEがこれまで、HDE Mail Copといったメールセキュリティ製品群を通じて蓄積してきたノウハウを基に、当該メールが誤送信かどうかを判断する。「宛先のドメイン名に1つだけ違うものが混じっていたりしないか」「CC欄に多数のメールアドレスが含まれていないか」といったヘッダー関連の情報に加え、「本文に記された会社名と、送信先のドメイン名が合致しているか」などの情報を加味し、判断を下す。デフォルトで約20種類のルールが適用されるため、チューニングの手間などをかけることなく導入可能だ。

 価格はオープンプライスだが、参考価格は250万円程度となる見込み。

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(@IT 高橋睦美)

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