VMware vShield Endpointに対応
トレンドマイクロ、仮想マシンにアンチウイルス機能を提供
2010/10/19
トレンドマイクロは10月18日、仮想マシンにウイルス対策機能を提供するバーチャルアプライアンス製品「Trend Micro Deep Security 7.5」を発表した。
同社は1月に、サーバ向けセキュリティ製品「Trend Micro Deep Security」とその仮想アプライアンス版「Deep Security Virtual Appliance」を発表している。物理および仮想サーバに対し、ファイアウォールやIDS/IPS、Webアプリケーションプロテクションといったセキュリティ対策を提供する製品だが、アンチウイルス機能は実装していなかった。
今回リリースした新バージョンでは、Deep Security Virtual Applianceに「ウイルス対策オプション」を追加した。これにより、仮想マシン上でウイルスのリアルタイム検索/手動・予約検索が行える。検出したファイルの削除やバーチャルアプライアンスの保存領域への隔離も可能だ。
また、ヴイエムウェアが9月に発表した新技術「VMware vShield Endpoint」にも対応。別途エージェントをインストールすることなく、APIを介して仮想マシン内のウイルス検出と対象ファイルの削除が行えるという。バーチャルアプライアンス内の検索エンジンやパターンファイルを利用するため、仮想マシンごとにアップデートや管理を行う必要がないこともメリットだ。
Trend Micro Deep Securityは、Deep Security Virtual Applianceのほか、サーバを攻撃から守る「Deep Security エージェント」と、管理ツールの「Deep Security マネージャ」で構成される。Deep Security Virtual Applianceの参考価格は、1CPUソケット(12コアまで)で23万円。10月28日に出荷を開始する。
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