DoS攻撃かどうかの判断基準をまとめた報告書を12月に

「DoS攻撃?」と悩んだら相談を、IPA

2010/11/30

 情報処理推進機構(IPA)は11月30日、サービス妨害攻撃(DoS攻撃)に対する留意事項をまとめた報告書を12月に公開することを明らかにした。同時に、「情報セキュリティ安心相談窓口」を通じて、DoS攻撃に関する相談にも対応していることを改めて表明している。

 DoS攻撃とは、インターネット経由で大量のデータや不正パケットを送りつけ、攻撃対象のシステムがサービスを提供できないようにしたり、システムそのものをダウンさせたりする攻撃だ。これを悪用し、恐喝や詐欺に発展するケースが発生している一方で、システムの不具合が原因となり、ユーザーに攻撃の意図がないにもかかわらず、システムに障害が発生してしまう可能性があるとIPAは説明している。

 IPAでは、情報セキュリティ安心相談窓口を通じて、DoS攻撃が疑われる場合の相談に応じると表明。また、産学の有識者による「サービス妨害攻撃対策検討会」を開催し、DoS攻撃に備えた対策手順例やDoS攻撃か否かを判断するための基準例、相談先などをまとめた報告書を12月に公開する予定という。

 なお2010年5月には、三菱電機インフォメーションシステムズが岡崎市立図書館に納入した図書館システムに不具合があり、Webサイトにアクセスしにくくなる状態が発生。新着図書情報を集める自作プログラムを使って同図書館にアクセスしていた利用者が逮捕され、起訴猶予処分となる問題が起こっていた。

(@IT 高橋睦美)

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