NewsInsight
「かんたんログイン」の危険性を解説
携帯サイト特有の問題も解説、「安全なウェブサイトの作り方」第5版
2011/04/06
情報処理推進機構(IPA)は4月6日、Webサイトの開発者や運営者に向け、セキュリティを考慮したWebサイトを作成するための注意点をまとめた資料「安全なウェブサイトの作り方」の改訂第5版を公開した。IPAのWebサイトからダウンロードできる。
「安全なウェブサイトの作り方」は、Webサイトに起因するセキュリティ問題を解決することを目的とした文書で、2006年1月に第1版が公表された。Webサイト/Webアプリケーションの脆弱性の解決策のほか、フィッシング詐欺を助長しないための対策をはじめとするサイト全体の安全性を向上するための取り組み、さらに、ソースコードも含めた実際の失敗例などを紹介している。
過去の版では、クロスサイトスクリプティングやSQLインジェクション、OSインジェクションといった代表的な脆弱性を取り上げ、根本的な解決策や影響低減策についてまとめてきた。第5版では、「かんたんログイン」機能やセッションIDの格納場所など、携帯サイト特有の問題4項目とその対処方法を追加。PCだけでなく携帯電話向けアプリケーションについても安全な実装方法を紹介している。
関連リンク
関連記事
情報をお寄せください:
Security&Trust フォーラム 新着記事
- Windows起動前後にデバイスを守る工夫、ルートキットを防ぐ (2017/7/24)
Windows 10が備える多彩なセキュリティ対策機能を丸ごと理解するには、5つのスタックに分けて順に押さえていくことが早道だ。連載第1回は、Windows起動前の「デバイスの保護」とHyper-Vを用いたセキュリティ構成について紹介する。 - WannaCryがホンダやマクドにも。中学3年生が作ったランサムウェアの正体も話題に (2017/7/11)
2017年6月のセキュリティクラスタでは、「WannaCry」の残り火にやられたホンダや亜種に感染したマクドナルドに注目が集まった他、ランサムウェアを作成して配布した中学3年生、ランサムウェアに降伏してしまった韓国のホスティング企業など、5月に引き続きランサムウェアの話題が席巻していました。 - Recruit-CSIRTがマルウェアの「培養」用に内製した動的解析環境、その目的と工夫とは (2017/7/10)
代表的なマルウェア解析方法を紹介し、自社のみに影響があるマルウェアを「培養」するために構築した動的解析環境について解説する - 侵入されることを前提に考える――内部対策はログ管理から (2017/7/5)
人員リソースや予算の限られた中堅・中小企業にとって、大企業で導入されがちな、過剰に高機能で管理負荷の高いセキュリティ対策を施すのは現実的ではない。本連載では、中堅・中小企業が目指すべきセキュリティ対策の“現実解“を、特に標的型攻撃(APT:Advanced Persistent Threat)対策の観点から考える。