当面は2正面作戦を展開へ

シトリックスがCloud.com買収、OpenStackとの関係は?

2011/07/13

 米シトリックス・システムズは7月12日(米国時間)、Cloud.comを買収したと発表した。買収額は非公表。シトリックスはこれまでも、同社の関わるクラウド構築プロジェクトでクラウド運用ソフトウェアにCloud.comの「CloudStack」を使ってきた。シトリックスは今回の買収により、同社に欠けていたクラウド構築・運用/クラウド・オーケストレーションの部分で、実績のあるソフトウェアを有償の自社製品として即座に提供できるようになった。

 CloudStackはハイパーバイザ非依存のクラウド運用ソフトウェア。オープンソースのコミュニティ版と、商用版を提供している。コードが安定し、GUI管理ツールも充実しており、拡張性の高いクラウド基盤をターンキー的に構築できることから、サービス事業者などの注目を集めている。買収後も、CloudStackプロジェクトは継続し、オープンソースとしての提供も続けられる。

 Cloud.comは別のオープンソース・クラウド運用ソフトウェア開発プロジェクトであるOpenStackプロジェクトにも参加しており、OpenStackの成果をCloudStack商用版に取り込んでいくことを、以前より表明している。シトリックスはOpenStackの主力メンバーであり、OpenStackの商用版を年内に提供すると発表している。

 では、今後OpenStackとCloudStackの関係はどうなっていくのか。Cloud.comでCloudStackコミュニティを担当しているマーク・ヒンクル(Mark Hinkle)氏は次のように説明している。

 「OpenStackは発足時に比べ、大きな進展を見せている。しかし、Cloud.comのCloudStackが達成しているような機能や成熟度を備えるに至っていない。Rackspaceをはじめとするコミュニティの他のメンバーと同様に、OpenStackをわれわれの行う本格導入に組み込んでいくまでには時間がかかる。来年1年をかけて、Cloud.comはOpenStackコミュニティとの協業に注力し、2つのクラウドプラットフォームの間のギャップを埋めるとともに、Cloud.comのCloudStackからOpenStackへ移行したい顧客に対し、移行パスを提供できるよう努力していく」

(@IT 三木泉)

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