「Share」ユーザーに感染させる目的で保管の疑い

ウイルス保管容疑で男逮捕、改正刑法で初摘発

2011/07/21

 P2Pファイル共有ソフト「Share」ユーザーに感染させる目的でウイルスをPCに保管していたとして、警視庁は7月21日、不正指令電磁的記録保管容疑で岐阜県大垣市の無職の男(38)を現行犯逮捕したと発表した。

 ウイルス作成罪などを盛り込んだ改正刑法が14日に施行されて以来、初の摘発となる。

 警視庁によると、男は17日、他人のPCに感染させる目的で、ウイルスを自宅PCに保管していた疑いがある。ウイルスは男が作成したもので、児童ポルノを思わせるファイル名を付けてShareに流していたという。「Shareで児童ポルノを流しているユーザーをこらしめたかった」などと供述しているという。

 警視庁はShareによる著作権法違反の疑いで男の自宅を家宅捜索した際、ウイルスが見つかったため現行犯逮捕した。ウイルス自体の作成は改正刑法施行前だったため、ウイルス作成容疑は適用されなかった。

(ITmedia)

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