Windows以外の端末もSNMPで管理
エムオーテックスがLanScope Cat6の新版、NRIセキュアとも協業
2011/08/24
エムオーテックスは8月24日、資産管理/ログ管理ソフトウェア「LanScope Cat6」の最新版となるVer6.7.0.0を発表した。
LanScope Cat6は、エージェントを通じてクライアントPCのさまざまな情報を収集し、管理するセキュリティ製品だ。ハードウェア/ソフトウェア資産情報に加え、クライアントPCで動作しているアプリケーションや接続されたデバイス、ファイル操作状況やWebアクセスのログなど幅広い情報を収集し、ポリシーに基づいて制御することで、情報漏えい防止を支援する。
新バージョンでは、SNMPに対応したネットワーク機器についても情報を収集できるようになった。ルータやハブ、プリンタ、あるいはMacintoshやLinuxといったWindows以外のクライアントなど、エージェントソフトの導入が困難だった機器の稼働状況を把握できる。
また、リモートからPCの電源管理や省電力設定を行える「電源・省電力管理」機能を搭載するほか、「Citrix XenDesktop」などデスクトップ仮想化環境のサポートも拡大。Webアクセス監視機能も強化し、「どのサイトにアクセスしたか」だけでなく、例えば「掲示板サイトでどんな書き込みを行ったか」「オンラインストレージサービスでどういったファイルを転送したか」といった深い情報を収集できるようになった。
エムオーテックスは新バージョンの発表と同時に、NRIセキュアテクノロジーズとの協業も発表。NRIセキュアでは、ファイルにラベルを付与して情報資産の重要度を識別できるようにする「SecureCube/Labeling」を提供しているが、これとLanScope Cat6を連携させ、ファイルの機密度別に操作履歴などを管理できるようにする。
LanScope Cat6の価格は、標準パッケージ10ライセンスの場合で39万4800円から。10月3日に販売を開始する。
関連リンク
情報をお寄せください:
- Windows起動前後にデバイスを守る工夫、ルートキットを防ぐ (2017/7/24)
Windows 10が備える多彩なセキュリティ対策機能を丸ごと理解するには、5つのスタックに分けて順に押さえていくことが早道だ。連載第1回は、Windows起動前の「デバイスの保護」とHyper-Vを用いたセキュリティ構成について紹介する。 - WannaCryがホンダやマクドにも。中学3年生が作ったランサムウェアの正体も話題に (2017/7/11)
2017年6月のセキュリティクラスタでは、「WannaCry」の残り火にやられたホンダや亜種に感染したマクドナルドに注目が集まった他、ランサムウェアを作成して配布した中学3年生、ランサムウェアに降伏してしまった韓国のホスティング企業など、5月に引き続きランサムウェアの話題が席巻していました。 - Recruit-CSIRTがマルウェアの「培養」用に内製した動的解析環境、その目的と工夫とは (2017/7/10)
代表的なマルウェア解析方法を紹介し、自社のみに影響があるマルウェアを「培養」するために構築した動的解析環境について解説する - 侵入されることを前提に考える――内部対策はログ管理から (2017/7/5)
人員リソースや予算の限られた中堅・中小企業にとって、大企業で導入されがちな、過剰に高機能で管理負荷の高いセキュリティ対策を施すのは現実的ではない。本連載では、中堅・中小企業が目指すべきセキュリティ対策の“現実解“を、特に標的型攻撃(APT:Advanced Persistent Threat)対策の観点から考える。