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マルウェア解析の結果をフィルタリングに反映
デジタルアーツ、FFRのデータベースで出口対策強化
2012/01/24
デジタルアーツは1月23日、企業や官公庁向けのWebフィルタリングソフト「i-FILTER Ver.8」に、フォティーンフォティ技術研究所(FFR)が提供するマルウェア対策データベースを搭載することを発表した。
i-FILTERは、業務に無関係なサイト、不適切なサイトへのアクセスをブロックするWebフィルタリング製品だ。6億コンテンツを超すWebフィルタリングデータベースと、独自のフィルタリング技術「ZBRAIN」によって、高い精度でフィルタリングを実施するほか、Webメールの利用や掲示板への書き込み操作などを監視し、情報漏えいを防ぐ。
2011年10月に発表した新バージョンでは、これらの基本機能に加え、マルウェアに感染したPCから外部の不正なサーバへのアクセスを遮断し、情報漏えいを水際で防止する出口対策機能を搭載した。当初はラックと協力し、同社のセキュリティ監視センター「JSOC」で作成している脅威情報リストを利用していたが、これに加えてFFRのマルウェア対策データベースも活用することになる。
FFRは、独自エンジンに基づくウイルス対策製品「yarai」などを開発、提供するとともに、マルウェア解析を通じて得た悪意あるサイトへの通信をデータベース化している。PCに感染したマルウェア(ボット)は、攻撃者の命令を受け取るためC&Cサーバへのアクセスを試みるが、このC&Cサーバは対策を免れるため、頻繁に場所を変えることが多い。自動マルウェア解析技術などを用いたFFRの鮮度の高い情報を参照することで、頻繁に変化する通信先についてもブロックし、より強固な「出口対策」が可能になるとしている。
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