NewsInsight
IPv6対応も計画
IIJがDDoS対策サービスを強化、3Gbpsクラスの攻撃に対応
2012/02/02
インターネットイニシアティブ(IIJ)は2月1日、「IIJ DDoSプロテクションサービス」を発表した。2012年3月に提供を開始する。
同社は以前から、顧客のインターネット回線やサーバなどをDDoS攻撃から守る「IIJ DDoS対策サービス」を提供してきた。IIJバックボーン側に、DDoS攻撃専用の防御装置を設置してネットワークを常時監視し、DDoS攻撃の特性を持つ通信や、平常時をはるかに超える異常な通信を検知すると、アクセス制御や帯域制御を実施するというサービスだ。正常な通信のみを適切に許可することで、企業Webサイトの正常な運営を継続できるよう支援する。
IIJ DDoSプロテクションサービスは、これを拡張し、より大規模なDDoS攻撃へ対処できるようにしたものだ。防御装置をより拡張性の高い機器に変更し、標準で3Gbpsまでの攻撃に対応できるようにした。同時に、単純なDDoS攻撃だけでなく、手の込んだDDoS攻撃についても検知できるよう精度を向上させ、より高い確率でサービスを継続できるようにする。将来的には、IPv6への対応も計画しているという。
関連リンク
情報をお寄せください:
Security&Trust フォーラム 新着記事
- Windows起動前後にデバイスを守る工夫、ルートキットを防ぐ (2017/7/24)
Windows 10が備える多彩なセキュリティ対策機能を丸ごと理解するには、5つのスタックに分けて順に押さえていくことが早道だ。連載第1回は、Windows起動前の「デバイスの保護」とHyper-Vを用いたセキュリティ構成について紹介する。 - WannaCryがホンダやマクドにも。中学3年生が作ったランサムウェアの正体も話題に (2017/7/11)
2017年6月のセキュリティクラスタでは、「WannaCry」の残り火にやられたホンダや亜種に感染したマクドナルドに注目が集まった他、ランサムウェアを作成して配布した中学3年生、ランサムウェアに降伏してしまった韓国のホスティング企業など、5月に引き続きランサムウェアの話題が席巻していました。 - Recruit-CSIRTがマルウェアの「培養」用に内製した動的解析環境、その目的と工夫とは (2017/7/10)
代表的なマルウェア解析方法を紹介し、自社のみに影響があるマルウェアを「培養」するために構築した動的解析環境について解説する - 侵入されることを前提に考える――内部対策はログ管理から (2017/7/5)
人員リソースや予算の限られた中堅・中小企業にとって、大企業で導入されがちな、過剰に高機能で管理負荷の高いセキュリティ対策を施すのは現実的ではない。本連載では、中堅・中小企業が目指すべきセキュリティ対策の“現実解“を、特に標的型攻撃(APT:Advanced Persistent Threat)対策の観点から考える。