新種のマルウェアやゼロデイ脆弱性を狙う攻撃を検出

ソリトン、シグネチャ非依存のマルウェア対策ソフト

2012/02/02

 ソリトンシステムズは2月1日、Windows端末向けのマルウェア対策ソフトウェア「Zerona」の販売を開始した。シグネチャに依存しないため、端末側に負荷を掛けずに新種のウイルスやマルウェアも検出できることが特徴だ。

 Zeronaは、フォティーンフォティ技術研究所のマルウェア対策ソフト「yarai」のOEM製品だ。yarai同様、バッファオーバーフローの脆弱性などを狙う攻撃コードを検出する「ZDP」、疑わしいプロセスを監視する「HIPS」といった4種類のエンジンを組み合わせ、マルウェアを検出する。パターンマッチング方式では対応が困難な新種のウイルス/マルウェアやゼロデイ脆弱性を狙う攻撃を検出、ブロックできることが特徴だ。

 ソリトンシステムズではZeronaを、内部脅威対策ソリューションの「InfoTrace PLUSシリーズ」の一部として提供する。InfoTrace PLUSシリーズでは、クライアントPCの資産管理やUSBデバイス制御、操作ログの収集といった機能を提供している。これにマルウェア対策機能を加えることで、内部脅威だけでなく外部からの脅威にも対応できるとしている。

 ZeronaはWindows XP/Vista/7上で動作し、管理コンソールの「InfoTrace PLUS Zerona Management Console」もしくは「InfoTrace PLUS Smart Security Manager」で、ポリシー管理やパッチ適用(ファイル配信)などの操作を行える。1ユーザー当たりのライセンス価格は、ZDPエンジンのみを搭載した「Zerona Z1」が年額5000円から、4種類のエンジンすべてを搭載した「Zerona Z4」は年額1万円から。

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(@IT 高橋睦美)

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