キャンペーンでトークンを通常価格の4割引で提供
「中小企業でもワンタイムパスワード認証を」、セーフネット
2012/03/29
日本セーフネットは3月29日、ワンタイムパスワードトークンを40%割引価格で提供する「SafeWord ワンタイムパスワードキャンペーン」を4月2日から開始すると発表した。これまで、コストや運用負荷の問題からワンタイムパスワード導入をためらっていた中堅中小企業向けに安価に提供することで、ハードルを下げることを狙う。
SafeWordは、リモートアクセス時などの認証を強化するワンタイムパスワード製品だ。ハードウェアトークンの「SafeNet eToken PASS」「SafeNet eToken GOLD」やソフトウェアトークンの「SafeNet Mobile PASS」と、Windows 2003 Server/Windows 2008 Server上で動作する認証サーバ「SafeNet SafeWord 2008」で構成される。Active Directoryとの連携も可能で、時刻やイベント同期によるワンタイムパスワード認証を行い、IDとパスワードの組み合わせに比べ強固なセキュリティを確保する。
特徴は、専用アプライアンスを導入する必要がなく、保守ライセンスを結んでいれば不良トークンの無償交換が可能なこと。このため、導入/運用コストを抑えることができる。さらに、ワンタイムパスワード生成に必要不可欠な「シードファイル」の生成/管理を、セーフネットに委ねずに自社で行うという選択肢も用意している。
SafeWord ワンタイムパスワードキャンペーンの対象は、各トークンのほか、eToken PASS 5本とSafeWord管理サーバを組み合わせた「eToken PASS スタータパック」だ。いずれも通常価格の4割引で提供する。キャンペーン期間は4月2日から12月25日までで、専用サイトから申し込む。
日本セーフネット エンタープライズ事業部 リージョナル・セールス・マネージャの三浦剛彦氏は、「中小企業や構築支援の行き届かない地方の企業ではこれまで、構築に人を割けなかったり、コストが気になるといった問題があって、ワンタイムパスワード導入に二の足を踏んでいた」と述べ、今回のキャンペーンを機に、認証の強化に手を付けられずにいた企業にぜひ導入してほしいとした。
また、Web/電子メールセキュリティやDLP機能を提供するコンテンツセキュリティ製品「eSafe」についても、同様のキャンペーンを展開する計画という。
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