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キャッシュDNSサーバ、権威DNSサーバの双方に影響
BIND 9にまたDoSの脆弱性、修正版へのバージョンアップを
2012/06/05
DNSサーバの「BIND 9」にサービス運用妨害(DoS)の脆弱性が存在することが明らかになった。JPCERT/CCや日本レジストリサービス(JPRS)では、問題を修正した最新バージョンの速やかな適用を推奨している。
この脆弱性が影響するのはISC BIND 9.x。リソースレコード(RR)の取り扱いに不具合があり、RDATAフィールドの長さが0となっているRRを受け取ると、namedが異常終了してサービスが停止する恐れがある。
開発元のISCによると、いまのところ、この脆弱性を悪用した攻撃は確認されていない。しかし、キャッシュDNSサーバとして運用している場合だけでなく、権威DNSサーバもまた影響を受けることから、この脆弱性の深刻度を「クリティカル(重大)」と判断。BIND 9.9.1-P1/9.8.3-P1/9.7.6-P1/9.6-ESV-R7-P1といった最新バージョンへのバージョンアップを推奨している。
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