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オプションでマルウェアの静的解析やフォレンジック調査も
「感染」を前提にマルウェアをスピード解析、ラック
2012/06/21
ラックは6月20日から、企業ネットワーク内に侵入したマルウェアの挙動を短時間で解析する「ウイルス解析サービス」の提供を開始した。
近年の標的型攻撃では、攻撃者があらかじめウイルス対策ソフトなどを用いて、「検出されないこと」を確認してからマルウェアを送り付けてくることが多い。しかもいったん侵入した後は、ひそかに内部ネットワークを調査し、さまざまな情報を盗み取っていく。このため、単にマルウェアを発見して駆除するだけでは根本的な対策にはならず、かえって被害の実態が把握できなくなる可能性もあると同社は指摘する。
ラックのウイルス解析サービスは、こうした課題に対処するため、マルウェアの挙動や活動範囲、情報漏えいの可能性などを調査するものだ。「基本パック」では、マルウェアを実際に実行させて動作を観察する動的解析によってその特性、挙動などを調査し、72時間以内に報告する。これにより、企業が受ける被害の最小化と再発防止を狙う。
さらに「オプション追加パッケージ」では、リバースエンジニアリングによってマルウェアのソースコードを解析する静的解析を行い、現地報告会を実施するほか、ウイルス対策ベンダとの調整や法的対応に関するアドバイスも実施する。そのマルウェアがどういった情報を盗んだかを洗い出す「デジタルフォレンジック調査」も用意している。
価格は、基本パックが10万円から、追加メニューは個別対応。同社は、企業内ネットワークを調査分析する「情報漏えいチェックサービス」などとの組み合わせにより、マルウェアに感染することを前提としたセキュリティ対策を提案するとしている。
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