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キャッシュDNSサーバと権威DNSサーバ、双方とも対象に
またもやBIND 9にDoSにつながる脆弱性、アップグレード推奨
2012/09/13
米Internet Systems Consortium(ISC)は9月12日、BIND 9.xにDoS攻撃につながる脆弱性が存在するとして、セキュリティアドバイザリを公開した。これを受けて、日本レジストリサービス(JPRS)やJPCERT/CCといった複数の組織も注意を呼び掛けている。
脆弱性が存在するのは、これまでにリリースされたすべてのバージョンのBIND 9。リソースレコード(RR)の取り扱いに不具合があり、RDATAフィールドの長さが6万5535バイトを超えるRRが読み込まれると、namedが異常終了を起こし、サービスが停止する恐れがある。
ISCによれば、いまのところこの脆弱性を悪用した攻撃は確認されていない。しかし、攻撃手法が比較的容易であり、しかもキャッシュDNSサーバと権威DNSサーバの双方が対象となることから、ISCは脆弱性の深刻度を「重大」と判断し、早急な対応を呼び掛けている。
具体的には、脆弱性を修正した新バージョン、BIND 9.9.1-P3/9.8.3-P3/9.7.6-P3/9.6-ESV-R7-P3へのアップグレードが強く推奨されている。
なお9月6日には、次の正式リリースに向けた開発版であるBIND 9.6-ESV-R8rc1/9.7.7rc1/9.8.4rc1/9.9.2rc1がリリースされているが、これらも脆弱性の影響を受けるため、注意が必要だ。逆に、サポートが終了している9.4系や9.5系なども影響を受けるため、サポート対象のバージョンへの移行を検討すべきという。
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