次の成長に備えるための新世代サーバー |
コスト削減しながら次の成長を狙う |
アプリケーションのレスポンスが悪い、メールサーバーが重い、ファイルサーバーの容量が足りない……。企業のIT部門には現場部門からさまざまな要望が届いている。しかし、新規IT投資の予算が限られる中で、現場からの要望すべてに応えるのは困難だ。2008年夏以降の景気悪化で多くの企業はIT投資を控えている。少しずつ景気回復の薄明かりが見え始めたいま、企業は次の成長に備える必要がある。
コスト削減を続けながら景気回復時のV字回復を狙うにはどうすればいいのか。それは現在のITシステムにかかっているコストを見直し、削減できた費用を有効活用して最適なIT投資を行うことが重要だ。では、現在のITコストのうち、どの分野の削減が有益なのか。
日本ヒューレット・パッカード エンタープライズストレージ・サーバー事業統括 ESSマーケティング本部の香取明宏氏 |
日本ヒューレット・パッカード エンタープライズストレージ・サーバー事業統括 ESSマーケティング本部の香取明宏氏は「ITシステムの総所有コスト(TCO)に注目すべきだ」と強調する。香取氏によると、サーバー本体と空調などを含めたサーバーの運用に必要な電力コストは、4〜5年前からほぼ同じ金額になっているという。ところが、サーバー本体の処理性能は、約1.5年で約2倍(※1)に向上し、電力効率も約2年で2倍に向上している。
つまり、4〜5年前に発売されたサーバーを使い続けていると、サーバーの処理性能に対する年間電力コストが高く、さらにサーバーの設置スペースも浪費するのだ。保守費用も考慮する必要がある。
旧型のサーバーは処理性能に対して、電力コスト、運用管理コスト、サーバー設置スペースコストといった課題を抱えている。最新のサーバーを導入することによって、これらのコストを削減でき、さらには企業の成長を可能にする新しいサービスや業務を提供できるようになる。「いまのサーバーのままでは、課題解決は難しい。企業は最新型サーバーで次の成長に備えるべきだ」(香取氏)
コスト削減と次の成長を達成する |
最新のインテル® Xeon® プロセッサー 5500番台を搭載した「HP ProLiant サーバー Generation 6」(以下、HP ProLiant サーバー G6)は、ハイパフォーマンスと低消費電力を両立させ、コスト削減と次の成長を達成する上で最適のサーバーだ。
パフォーマンス向上でレスポンスの悪さを解決 |
業務アプリケーションに対するエンドユーザーの不満で大きいのはレスポンスの悪さだ。企業のIT部門は、これが効率向上や企業の成長の障害にならないよう、常に対応に迫られている。最近はブロードバンド回線や高速なクライアントPCが一般的になり、Webサイトは瞬時に表示されるようになった。それに比べ、業務プロセスを処理して結果を表示する業務アプリケーションのレスポンスはなかなか向上しない。4〜5年前のシングルコアのプロセッサーを搭載したサーバーでは、現在の複雑化し、ユーザー数も多い業務アプリケーションに完全に対応できないのだ。
このような業務アプリケーションのレスポンス低下を解消する手段としてよく行われるのが、サーバーの増設。しかし、サーバー台数が増えることでデータセンターのスペースを圧迫し、電力コストが増大するという別の問題が発生する。
HP ProLiant サーバー G6に搭載されるインテル® Xeon® プロセッサー 5500番台は、新たなアーキテクチャとして「インテル マイクロアーキテクチャー Nehalem」を採用、数々の新技術により処理性能を向上させている。
インテルによると、これらの新技術によってインテル® Xeon® プロセッサー 5500番台は、2004年から2005年当時のシングルコアのインテル® Xeon® プロセッサーと比べて最大で10倍の性能を持つという(※2)。
単純にいえば、企業はインテル® Xeon® プロセッサー 5500番台を搭載するサーバーを1台導入することで、旧型サーバー10台を置き換えることができることを意味する。パフォーマンスの向上は、サーバー台数の削減にもつながる。
またサーバー台数削減について考えたとき、パフォーマンスの向上に加えて、内部拡張性の多さもポイントになる。HP ProLiant サーバー G6はメモリスロット数やハードディスクベイの数を、前世代機(G5)と比べて大幅に向上した。たとえばHP ProLiant DL380のメモリスロットは8スロットから18スロットに変更、ハードディスクは2.5インチ型を8基から16基へ変更し、実に2倍以上の搭載容量アップを実現している。サーバー台数の削減というと仮想化技術によるサーバー統合が思い付くが、「業務によっては、仮想化技術を使わなくても、これまで業務ごとに分けていたサーバーをHP ProLiant サーバー G6の1台のサーバーに統合できる」(香取氏)
従来比2倍の拡張性を実現した「HP ProLiant DL380 G6」 |
低消費電力により多くのサーバーを格納可能に |
サーバーを取り巻く近年のトレンドの1つは低消費電力化だ。これまでは消費電力を考慮することは少なく、性能を向上させるために多大な電力を消費していた。しかし、電力コストがトータルコストに対して無視できない影響を及ぼすようになったことや、電力容量の上限によりサーバーを増設したいのにできないといった問題が発生するようになった。サーバールームやデータセンターではラック当たりの提供電力が決まっているのが一般的。仮にラックに空きがあり、新サービス開始やユーザーの増加に合わせてサーバー増設したいと思っても、電力の上限によりこれ以上追加できないというケースも多い。
HP ProLiant サーバー G6は、各コンポーネントの省電力化を進め、システム全体としてさらなる低消費電力を実現した。インテル® Xeon® プロセッサー 5500番台や、高速・低消費電力の「DDR3 SDRAM」メモリ、80 PLUS Gold認証を獲得(※3)した高効率な電源モジュールの採用などもあり、前世代機G5と比べると高負荷時に27%、アイドル時には45%の消費電力を低減している(※4)。「技術の進歩がユーザーに大きなベネフィットを与える」(香取氏)ことを明確に示していると言える。
予算の7割を占める運用コストを削減 |
多くのIT部門が直面している問題の3つ目は運用コストだ。パフォーマンス向上や消費電力の低減ももちろんコスト削減と関係するが、それだけではシステムに関わるTCOを劇的に下げることは難しい。企業のIT予算のうち、7割は運用 管理や維持のためのコストと言われている。この運用管理のコストを下げることで、次の成長を狙うためのIT投資に転じることができるのだ。
HP ProLiant サーバー G6では、全体の運用管理機能もバージョンアップした。サーバー導入時のインストールや稼働後の監視、調整、トラブル発生時の復旧対応、遠隔 監視など、運用管理のさまざまな機能を統合的に利用できる。これら機能の中にはこれまで定評のあった、管理ツール「HP Systems Insight Manager」(SIM)や遠隔管理機能「HP Integrated Lights-Out 2(iLO2)」ももちろん含まれている。また、統合管理ソフトウェア「HP Insight Control(ICE)」を使用することで、「ハードウェアと管理ソフトウェアの連携をさらに進め、どのようなスキルや経験を持つサーバー管理者でも使いやすいサーバー環境が実現できる」(香取氏)。
また、エントリークラスと位置付けるHP ProLiant 100シリーズの「DL160 G6」「DL180 G6」「ML150 G6」では、遠隔操作が可能な「Lights-Out 100i」を標準搭載した。さらに、今までは300シリーズ以上の機種で標準対応していた、サーバー自身の状態を監視する「HPシステムマネジメントホームページ(HP System Management Homepage)」(SMH)、SIMに対応するなど、運用管理機能が大幅に向上した。
全12モデルで |
HPはインテル® Xeon® プロセッサー 5500番台を搭載したHP ProLiant サーバー G6の全12モデルを提供している。ラックマウント型をはじめ、タワー型、ブレード型とすべてのタイプで新世代G6製品を投入し、「ユーザーのあらゆるニーズに応え、業務にフィットできるようにした」(香取氏)。ここまで幅広いラインアップで最新プロセッサーを採用したのは「HPしかない」と香取氏は強調する。
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新しいサーバーで成長に備える |
4〜5年前に発売された古いサーバーを使い続けることはIT投資の削減にはならない。むしろ電力コストの増大やサービス提供能力の低下、運用管理 コストのアップなど「数々のムダや問題を生んでいる」(香取氏)ともいえる。香取氏は「いま発生しているこれらのコストを止め、新しいサーバーで次の成長に備えるべきだ」と、攻めのIT投資の重要性を強調した。
※1 SAP SD Standard SAP ERP 6.0 benchmarkの結果による。詳細はこちらを参照ください。
※2 SPECfp_rate_base2006を用いた公表済みまたは提出済み結果に基づく、シングルコアのインテル® Xeon® プロセッサー 3.80GHz搭載サーバーとインテル® Xeon® プロセッサー 5500番台搭載サーバーとの比較。
シングルコア・サーバー: インテル® Xeon® プロセッサー 3.8 GHz(2M L2キャッシュ、800MHz FSB)を2基、8GBメモリー(4x2 GB PC2-3200)を搭載したHP ProLiant DL380 G4サーバー。Microsoft Windows Server 2003 Enterprise SP1、インテルR C++ コンパイラー 9.1(32ビットバージョン、Build: 20060323Z、Package ID: W_CC_P_9.1.020)を使用した公表値(18.8)。詳細は、こちらをご参照ください。
インテル® Xeon® プロセッサー 5500番台搭載サーバー: インテル® Xeon® プロセッサー X5570(2.93GHz、8MB L3キャッシュ、6.4GT/S QPI)を2基、24GBメモリ(6x4GB PC3-10600R、2 rank、CL9-9-9、ECC)を搭載したサーバー。SUSE Linux Enterprise Server 10 SP2 x86_64 Kernel 2.6.16.60-0.21-smp、インテル® C++ コンパイラー Linux*版 バージョン 11.0(Build: 20010131)を使用した、2009年3月30日現在、www.spec.orgへ提出済みの値(194)。
性能に関するテストや評価は、特定のコンピューター・システム、コンポーネント、またはそれらを組み合わせて行ったものであり、このテストによるインテル製品の性能の概算の値を表しているものです。システム・ハードウェア、ソフトウェアの設計、構成などの違いにより、実際の性能は掲載された性能テストや評価とは異なる場合があります。システムやコンポーネントの購入を検討される場合は、ほかの情報も参考にして、パフォーマンスを総合的に評価することをお勧めします。インテル製品の性能評価についてさらに詳しい情報をお知りになりたい場合は、こちらを参照してください。
※3 80 PLUS認証は、電気機器の省電力化を目指す80 PLUSプログラムを通じて電源効率が80%以上の基準を満たすと認められた製品に与えられる。「Gold」はその中でも最高ランクとなる。
※4 HP自社調べ。HP ProLiant DL380 G5と同G6の消費電力比較。
提供:日本ヒューレット・パッカード株式会社
アイティメディア営業企画
制作:@IT 編集部
掲載内容有効期限:2009年6月30日
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次の成長に備えるための新世代サーバー 「HP ProLiant サーバー G6」登場(2009.6.8) |
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ペディアくん、あきこちゃんと発見!「サーバ消費電力 低減のツボ」(後編)(2008.10.28) |
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