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@IT > 読者のお悩みにお答え! ペディアくん、あきこちゃんの「x86サーバ なるほど相談室」(後編) |
――@ITではx86サーバについての読者調査を昨年12月に実施しました。多数のご協力ありがとうございます。【前編】に引き続き、読者調査に寄せられたユーザーからの質問にお答えします。 あきこちゃん x86サーバについての読者からのお悩みはまだまだ来ていますよ。後編では主に「パフォーマンス」と「仮想化」のお悩みをまとめてみました。 ペディアくん それじゃさっそく、「なるほど相談室」の後編を始めよう!
あきこちゃん これって、今話題の「グリーンIT」に関わるお悩みですね。各企業とも、サーバ台数が増えるに従って消費電力の増加や熱の問題に悩んでいるみたい。新しいサーバを導入したくても、消費電力や発熱量が上がってしまうという理由で導入できないケースもありますよね。
グリーンITについて日本ヒューレット・パッカード(HP)が提案するものの1つが、ブレード型サーバの利用だ。HPのブレード型サーバは電源やファン、管理モジュールなどをサーバ1台ごとではなくエンクロージャに集約できるから、電力の利用効率という面で優れているんだ。
それから「HP BladeSystem c-Class」の冷却ファンは、HPが独自に開発した高性能のファン。1台で1Uラックマウント型サーバを4台も冷却できる性能を持つんだ。しかも同一性能のファンと比較して、66%の消費電力減少を実現しているよ。 さらに、最新のサーバブレード「HP ProLiant BL460c」「HP ProLiant BL480c」は電力効率に優れたクアッドコア インテル® Xeon® プロセッサーを搭載。さらに「HP BladeSystem c3000 エンクロージャ」なら、このクアッドコアを搭載するサーバでもオフィスのAC100V電源で稼働することができるんだ。消費電力に悩む企業にとって、これは大きな強みだね! より詳しい情報は
あきこちゃん ブレード型サーバは低消費電力や発熱量が少ない代わりにパフォーマンスが犠牲になっている? 私もそんな心配をしたことがあるんですけど、それは杞憂ですよね。
ペディアくん このベンチマーク結果を見れば、杞憂なのは一目瞭然!「2-tier SAP SD (Sales and Distribution) Standard Application」ベンチマーク結果によると、2基の3.16GHzクアッドコア インテル® Xeon® x5460プロセッサーを搭載するサーバブレード「HP ProLiant BL460c」が、トップクラスのパフォーマンスを達成している。ラックマウント型など、他の筐体のサーバと比較しても、ブレード型サーバの性能に遜色ないことが分かるね。HP ProLiant BL460cサーバブレードがクアッドコアプロセッサに最適化されていることの証拠としているよ。 より詳しい情報は
あきこちゃん サーバ台数が増えると監視も大変。サーバがダウンしていると外部から指摘されて、初めて気付くケースもあります……。こんなときに自動的に教えてくれるととても助かるんだけど。 ペディアくん サーバは実際にダウンしてしまう前にその予兆を出すもの。予兆を感じ取ることでサーバの管理者は前もってトラブルの対策ができ、結果的にサーバダウンを避けたり、たとえダウンしても早急に復旧できる。つまり、サーバの健康状態をリアルタイムに把握できることが何よりも大事なんだ。 HPの管理ソフトウェア「HPシステムマネジメントホームページ(HP System Management Homepage)」(SMH)はそんな“リアルタイム健康診断”を実現するよ。SMHは「x86サーバ なるほど相談室【前編】」で紹介した「HP SIM」をベースにした無償のソフトウェアで、サーバの「プロセッサ」「メモリ」「ストレージ」(HDD)「ネットワーク・インターフェイス」「電源」「OS」などの状態をリアルタイムで表示するんだ。 サーバの健康状態は、正常の場合は「グリーン」、注意が必要なときは「イエロー」、障害時には「オレンジ」で表示される。また、イエロー状態のときに対処すれば、トラブルを事前に防げるよ。さらに、わざわざ管理画面を開かなくても事前に設定によって電子メールでアラートを受け取ることもできる。これならサーバ障害の予兆を見落とす心配はないね。
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あきこちゃん そうよね、そうよねー! 営業部や販売部、経理部とサーバの用途はバラバラ。だから部署ごとにサーバを導入しているケースは多いですよね。用途がバラバラなサーバを統合すれば管理が簡単になるのは分かるけど、統合は難しいし……。 ペディアくん あきこちゃんの言う通り、以前はサーバ統合といってもさまざまな障壁があり、実現にはとても手間がかかっていた。でも仮想化という有効なソリューションが一般的になった今は、サーバ統合が以前よりも飛躍的に簡単になっているんだ! あきこちゃん ……そうそう、仮想化という手がありましたね!!(焦) ペディアくん おさらいだけど、仮想化というのは1台のサーバ上に、複数のサーバ環境を仮想的に構築するソリューションだね。サーバのプロセッサやメモリ、ストレージなどのリソースを仮想化したサーバ環境に振り分けることができ、効率的にリソースを使うことができる。サーバ統合と効率的な管理、柔軟なシステム構築を実現するとして期待されているソリューションなんだ。 通常は、異なる環境のサーバを1台のサーバにまとめるのはとても難しい。各部署で使用するアプリケーションがバラバラなプラットフォームで動いているからね。しかし、仮想化ソリューションはサーバの上に仮想化レイヤを設けて、サーバ環境やアプリケーション環境の違い(制約)を吸収してしまうんだ。これによって異なる環境のサーバやアプリケーションでも仮想的に1台のサーバに問題なく統合できる。企業内のビジネスの仕方や、使っているアプリケーションを大きく変換せずに、サーバを統合できるんだ。だから移行の作業も簡単だし、あとから構成を変更することも容易だよ。 より詳しい情報は
あきこちゃん 仮想化ソリューションのメリットは分かったんですが、仮想化だけにまだまだ漠然としたイメージがあります。実際にはどんなところで、どういう風に仮想化が利用されているのかしら? ペディアくん 仮想化の事例はどんどん生まれているよ。例えば、仮想化で26台から7台の新旧サーバ統合した事例、ブレードで仮想化を実現したサーバ・ホスティングサービスの事例、130万を超えるユーザが利用する電子信書交付サービスのITインフラに、ブレードと仮想化環境を採用した事例……とさまざまなケースの事例があるから、あきこちゃんの会社に応用できそうな事例もあるんじゃないかな。 さらに日本HPは、ブレード型サーバによる仮想化の利用術が半日で分かる「Bladeと仮想化はじめてセミナー」を開催している。実機を使ったデモンストレーションもあるから、より深く知りたい人にはお勧めだよ。 より詳しい情報は
あきこちゃん x86サーバの分野だけでも新しい技術やソリューションは次々に登場していますよね。私はペディアくんに教わるからいいけど、1人だったらどのようにして新しい情報に触れたり、スキルを学べばいいのか……。【前編】のお悩み-6にもあったように忙しくて学ぶための時間が取れないというのも、今回たくさんいただいたお悩みです。 ペディアくん 未来の話と思っていた技術がすぐに日常の技術になるのがx86サーバの世界。新しい技術を積極的に検討したほうが、結果的にコストを抑えて、生産性の向上が期待できるケースもあるね。上で紹介した「Bladeと仮想化はじめてセミナー」など日本HPはさまざまなセミナーを開催している。幅広いテーマで 200以上のコースを用意する「HP 教育サービス」もあるし、わずかな時間で学ぶ機会をたくさん用意しているよ。 あきこちゃん そうね、私も1日も早く、一人前のサーバ管理者にならなきゃ!それに管理が今よりカンタンになって日ごろの業務に余裕ができれば、川柳の時間にまわせるわね!
提供:日本ヒューレット・パッカード 企画:アイティメディア 営業局 制作:@IT編集部 掲載内容有効期限:2008年3月19日 |
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