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漠然と「アップグレードは割に合わない」と思っていませんか?知らないあなたは損をする!
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IT投資に対して依然として厳しい目が向けられている現在、「検証コストが高額」や「ROIが分かりにくい」という負のイメージが先行するのが、ソフトウェアのアップグレードだ。しかし、日本オラクルは自動のアップグレードツールやサポートサービスを提供しており、アップグレードにまつわるさまざまな工数を低減している。また、アップグレードの工数を上回るメリットを提供することで、アップグレードのROIを大きく向上させている。 |
意外と知られていない“アップグレードしないリスク” |
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ソフトウェアのアップグレードやバージョンアップというと、「不具合が出そう」「検証が大変で面倒」「メリットを感じにくい」のようなマイナスの印象を持つ人が多いものだ。しかし、目まぐるしく技術革新が起きているIT業界、最新バージョンでは革新的な新技術を搭載しているケースも多い。また、一定期間が経過するとサポートのサービスレベルが移行するなど、“アップグレードをしないリスク”も確実に存在する。
例えば、日本オラクルでは「Oracle Database」のサポート期間についての方針として、「ライフタイム・サポート・ポリシー」を展開。「Premier Support(5年間)」「Extended Support(3年間追加)」「Sustaining Support(無期限)」の3つの区分ごとに、段階的なサービスレベルを提供している。
Premier Supportでは、メンテナンス目的を含む新しいバージョンの製品とテクノロジの提供をはじめ、技術サポートやサポートポータルへのアクセス提供、新規パッチ、セキュリティ情報、Critical Patch Updates(CPU)などが提供される。
また、既存および新しいサードパーティ製品/バージョンに対する動作保証や、新たなオラクル製品に対する動作保証などまで、包括的なサービスが提供されている。ただし、このライフタイム・サポートではバージョンごとに移行時期が定められており、2010年8月には「ライフタイム・サポート・ポリシー」のライフサイクルに大きな動きがあった(図1)。
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図1:Oracle Database主要バージョンのサポートライフサイクル一覧 「Oracle9i Database Release 2」のExtended Supportと、「Oracle Database 10g Release 2」のPremier Supportが2010年8月に終了した。これにより、現時点でPremier Supportが対応しているのは、最新バージョンの「Oracle Database 11g」のみとなった |
旧バージョン「Oracle9i Database Release 2」のExtended SupportがSustaining Supportへ、また「Oracle Database 10g Release 2」のPremier SupportがExtended Supportへそれぞれ移行したのである。つまり、現時点でPremier Supportのサービスレベルが提供されているのは、最新バージョンの「Oracle Database 11g」のみであり、11g以前のバージョンを運用中のユーザーは、動作保証やセキュリティ、コンプライアンス面を含め、データベースの運用にリスクを抱えているのが実状なのである。
「現在企業で使われているOracle Databaseで、未だに利用者の多いバージョンがOracle9i Database Release 2とOracle Database 10g Release 2の二つだ。2010年8月、これらのバージョンのサポートサービスレベルが変更となった。これを受けて、当社では最新バージョンOracle Database 11gへのアップグレードを急いでもらうよう積極的に訴求している」と、テクノロジー製品事業統括本部 データベースビジネス推進本部 プラットフォームビジネス推進部 担当シニアマネジャーの内野航太氏は説明する。
旧バージョンとは比較にならないパフォーマンスを実現 |
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とはいえ、実際の現場において、旧バージョンからOracle Database 11gへのアップグレードが順調に進んでいるかと言えば、「必ずしもそうとは言えない。アップグレードによるメリットがまだ十分に認知されておらず、『アップグレードをしてもそれほど大きなパフォーマンス向上は期待できない割に工数が掛かる』というイメージが強く、フルサポート(Premier Support)が終了した後も、アップグレードに踏み切れていない企業は多い」と内野氏は明かす。
では、Oracle Database 11gへのアップグレードは、企業にとってどんなメリットをもたらすのだろうか?
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日本オラクル テクノロジー製品事業統括本部 データベースビジネス推進本部 プラットフォームビジネス推進部 担当シニアマネジャー 内野航太氏 |
内野氏は、そのメリットについて「Oracle Database 11gは、旧バージョンとは比較にならないくらい、大幅なパフォーマンス向上を実現する新機能を多数搭載している。最新のハードウェア、ソフトウェアのアーキテクチャを最大限活用した新機能によって、IT部門の生産性向上を図り、企業の業務改善を支援する」と強調した。
新機能の中でも、特にOracle Database 11g Release 2の新機能である「In-Memory Parallel Execution」は、物理メモリ上にキャッシュしたデータをパラレル検索することで、マルチコア性能をフル活用した高速処理を実現する。実機検証によると、6000万件のデータの集計処理を、シリアル処理に比べて約40倍の速度で処理できる結果も出ているため、例えばこれまで夜間バッチで行っていた処理もオンラインで対応可能となり、ユーザーの満足度が向上する。
さらに同社では、Oracle Database 11gを中核に、サーバ、ストレージ、ネットワークなどのハードウェアや各種ソフトウェアをプリインテグレートした製品「Oracle Exadata」をラインアップ。Oracle Exadataは、ベストコンフィグレーションされた状態で出荷されているため、個別に構成を組む必要がなく、運用も統一されたアーキテクチャ上で行うことができる。
これにより、ノンチューニングで劇的なパフォーマンス向上を実現できるとともに、DBシステム構築におけるリスク軽減、および導入・運用コストの削減を図れる点も大きなメリットと言えよう。
現在の主流は“ツールによるアップグレード” |
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ここまでの内容で、Oracle Database 11gへのアップグレードは、企業にとって業務改善とコスト削減のメリットをもたらすことが理解してもらえたのでないだろうか。ただし、いざアップグレードするとなると「データベースのアップグレードは検証作業が大変で、システム停止による業務への影響も少なくない」との考えが先行し、ここでまた二の足を踏んでしまう企業も多い。
こうした現状に対して、Oracle Database 11gでは、ユーザーのシステム環境やニーズに応じて最適なアップグレード手段を提案し、ツールによるスムーズなアップグレードを実現している。ここからは、日本オラクルが推奨するOracle Database 11gへのアップグレード手順について紹介していこう(図2)。
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図2:Oracle Databaseの主なアップグレード手順 従来のアップグレードでは「Export/Import」が主流だったが、現在ではDBUAやOracle GoldenGateなど、各種ツールを利用することで、工数やリスクを大幅に削減することが可能となっている |
アップグレード作業では、従来、データベースのアップグレード手段と言えば、旧データベースのデータを新しいデータベースに論理的にコピーする「Export/Import」が主流だった。しかし、この場合、中間ファイルの出力および取り込み作業が必要となるため、「長時間のシステム停止が必要になる上に、データの切り戻しも難しい」という問題を抱えていた。
これに対してOracle Database 11gでは、OSが同一であれば、同社が提供するGUIツール「データベース・アップグレード・アシスタント(DBUA)」、もしくは、アップグレード・スクリプトを使った作業を選ぶことができる(対象バージョンに一部制限有り)。
どちらの手段も中間ファイルは不要で、システム停止時間も比較的短く、バージョンによってはスクリプトによるダウングレードも可能となる。これらのツールを使用した場合には、通常は手動で実行するアップグレード処理の多くのタスクが自動化されているため、アップグレードに掛かる作業負荷やリスクを大幅に軽減できる。
さらに同社では、“システムの停止時間を極小化したアップグレード”を可能にするテクノロジ製品「Oracle GoldenGate」を、2010年秋から提供している。
Oracle GoldenGateは、独自のデータレプリケーション・テクノロジを採用しており、オンラインのまま、現行システムのトランザクションログファイルから差分を取得し、新システムへ高速に適用を行うことで、システム停止時間を極小化した移行を実現するのだ。「最近ではオンラインショップなど、24時間止められないシステムを中心に『Oracle GoldenGate』のニーズが高まっている。これからは、売り上げに直結するようなミッションクリティカルなシステムでは『Oracle GoldenGate』、ある程度のダウンタイムが許される社内システムなどではアップグレード・スクリプトを活用するのがメインストリームだろう」(内野氏)としている。
アップグレード支援サービスも豊富に用意 |
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このように日本オラクルでは、アップグレードをサポートするさまざまなツール群を用意している。さらに同社では、アップグレードをスムーズに実現するための各種支援サービスも提供している。
例えば、Oracle Database 11gのサポート契約ユーザー向けには、アップグレードのベストプラクティス、アーキテクチャやパラメータ変更点の解説などをまとめた「Upgrade Companion」を提供。さらに、Oracle Directでは、Oracle Database 11gへのバージョンアップ方法を無償でアドバイスする「Oracle Database バージョンアップ支援サービス」を提供する。本サービスでは、アップグレードを検討している企業の担当者が、ヒアリングシートに必要事項を記入するだけで、その情報を基に取り得る移行手順をアドバイスするものだ。
このように、Oracle Database 11gでは、さまざまな自動化ツールや日本オラクルが提供するサービスを活用することで、コストやリスクを抑えながら迅速かつ容易にアップグレードを行うことができるのだ。
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日本オラクル コンサルティングサービス統括 テクノロジーソリューションコンサルティング統括本部 データベースソリューションコンサルティング本部 データベースソリューション第2部 マネージングプリンシパルコンサルタント 内村友亮氏 |
「ただし、アップグレードが簡単にできるからといって、安易にプロジェクトを進めることはお勧めできない。データベースの運用効率化、さらにはビジネスへの貢献までを視野に入れて、企業のシステム化計画の中で戦略的にアップグレードを行っていく必要がある。例えば、システムの考え方に拡張性の高いアーキテクチャを採用した上で、業務影響を最小化するために部分的な移行から始めるという選択肢もある」と言うのは、コンサルティングサービス統括 テクノロジーソリューションコンサルティング統括本部 データベースソリューションコンサルティング本部 データベースソリューション第2部 マネージングプリンシパルコンサルタントの内村友亮氏だ。
さらに、「そのため、当社では『Grid Infrastructure』によるデータベースレイヤの仮想化を推進している。仮想化領域の中にアップグレードしたデータベースを集約し、リソース共有と統合運用を実現する。これによって、“純粋なアップグレード”から“ビジネスへ貢献するアーキテクチャ”へとデータベースを進化させることができる」との考えも示す。
また、内村氏はアップグレードプロジェクトを進める上での注意点について、「コンサルティングを手掛ける中で、アップグレードプロジェクトにおける失敗談を数多く聞いているが、プロジェクトの進行フェイズによって注意すべきポイントが見えてきている。例えば、システム構成検討の初歩的なミスでは、キャパシティプランニングの際に、現状分析フェイズにおいてワークロード(負荷)情報の収集項目が不十分であるケースが多くみられる。移行手順検討では、索引のRebuildやダイレクトパスロードでの領域確保が不足して一時的な作業領域があふれたり、切り戻し手順において上位バージョンから下位バージョンへの互換性を確認していないという失敗談をよく聞く。また、移行過渡期のシステム連携を検討する際に、DB Linkの安易な採用がSQL性能に影響をもたらす可能性があるといった点にも注意が必要だ」と指摘する。
このように、日本オラクルでは、アップグレードに踏み切れない、躊躇しているユーザーに対して、さまざまな支援サービスを展開している。内村氏が言うように、まずは拡張性の高いアーキテクチャを採用した上で部分的な移行から始めれば、自ずとアップグレードのメリットを理解することができるだろう。
なお、同社では5月12日に「Oracle Upgrade Seminar」を開催し、「Oracle Database 11g」のアップグレードプロジェクトに関するケーススタディや、失敗プロジェクトに対する解決策などを詳しく紹介する予定だ。「Oracle Database 11g」へのアップグレードを検討している企業の担当者は、ぜひ参加してみてはいかがだろう。
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提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画
制作:@IT情報マネジメント編集部
掲載内容有効期限:2011年04月20日
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