sed(Stream EDitor)

セド / セッド

 UNIX標準のストリームエディタ。1973年ごろ、Lee E. McMahonによって作成された。

 ストリームエディタは、viやEmacsなどの対話式のエディタと異なり、記述されたスクリプトに従った編集操作を一括して行う。システムに対する負荷が非常に軽いほか、ファイルからだけでなく標準入力(stdin)から入力を受け取り、処理を行った後に標準出力(stdout)に結果を出すことができる仕様(フィルタ)から、ほかのコマンドと組み合わせて複雑な処理を容易に行うことができる。現在はDOSなどのプラットフォームにも移植されており、またFree Software Foundation(FSF)からはフリーソフトウェアとしてGNU sedが配布されている。

 1行のデータを読み込み、処理を行い、結果を出力することがsedの基本的な動作である。sedの書式は、

sed ACTION filename [filename...]

の形式で、ファイルから1行を読み込み、ACTIONで指定された処理を行う。このとき入力ファイルにはまったく変更を加えず、読み込まれたデータは一時バッファに格納されて処理され、その結果は標準出力に出力される。

command | sed ACTION

とすることで、commandの出力に対してACTIONで指定された処理を行うことができる。

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