sendmail
センドメール
Eric Allmanによって1982年に開発されたメール転送エージェント(MTA)。当初Delivermailというプログラムが開発されたが、ARPAnetのNCPからTCPへの移行やSMTPプロトコルの普及に伴いsendmailに書き直され、フリーソフトウェアとして配布された。
ほとんどのUNIX系OSに標準として採用されており、インターネット上で運営されるメールサーバの事実上の標準として利用されている。Eric Allmanは、1998年に商用のsendmailを供給するSendmail, Inc.を設立し、有償のsendmailの販売を行っているが、フリー版のsendmailも提供され続けている。
sendmailは非常に多機能であり、sendmail.cfという設定ファイルの記述1つであらゆる種類のネットワーク間でメールをやりとりすることができる柔軟性を持つ。しかしその半面、設定が非常に難解で、かつプログラム自体が複雑化してしまっている。インターネットがほぼデファクトスタンダードとなった今日では、異なるネットワークを接続する必要性は徐々になくなってきており、かつては必要であったこれらの特徴が、セキュリティホールがなかなかなくならない、設定や管理に高いスキルを要求されるなどの短所として指摘されている。こうした中で、sendmailの問題点を解消する新たなMTAとしてqmailなどが出現している。
ちなみに、日本ではsendmail.cfファイルを作成するためのツールであるCFがWIDEプロジェクトで開発され、利用されている。
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