「de:code 2015」は開催前から開催後まで面白い――事前の動画番組・新聞、セッション以外の特別プログラムも“2日間では終わらない”“語り合う”技術フェス

日本マイクロソフトが主催する国内最大級の技術イベント「de:code 2015」が5月26、27日に開催される。同社は、開発者やインフラ技術者といったITエンジニアを対象とした多彩で充実したコンテンツの提供に向け、着々と準備を進めている。ここではイベントの見どころと、成功を期して準備を進める同社の取り組みを紹介しよう。

» 2015年04月22日 10時00分 公開
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モバイル・クラウド時代に成功する技術者のために先進コンテンツを提供

 昨年から国内で始まったde:codeは、マイクロソフトのITエンジニア向けイベント「TechEd」(現在は「Ignite」)と開発者向けイベント「Build」の内容を包含した有償の技術イベントだ。今年の「de:code 2015」はすでに参加登録の受け付けを開始しており、4月28日火曜日までに登録すれば早期割引価格6万8000円(税別)で参加することができる。

 今年は、イベント全体の規模が大幅に拡大され、セッションの数はスポンサーセッションを含めて、昨年の約80から、100以上に増加する見通しだ。また昨年は、開発者向けのコンテンツが中心だったが、今年はインフラ技術者などのITプロ向けのコンテンツが強化され、ITプロを対象としたセッションは半数以上になる。なお「Windows&デバイス」トラックはde:code時点での最新情報を反映するために現時点ではまだセッション内容が公開されていない。これも何が起こるのか、大いに期待される。

 協賛するスポンサーの数も昨年に比べて倍近くに増加しており、50を超える企業や団体がスポンサーとして名を連ねている。

 ITプロ向けと開発者向けのコンテンツを合わせた大規模な有償イベントを国内で開催する意義について、日本マイクロソフトの執行役として、デベロッパー エクスペリエンス&エバンジェリズム統括本部長を務め、de:code全体の指揮を執る伊藤かつら氏は、次のように説明する。

日本マイクロソフト 執行役 デベロッパー エクスペリエンス&エバンジェリズム統括本部長 伊藤かつら氏

 「モバイル・クラウド時代に突入した今、開発者もITプロも、自分が担当するアプリケーションの開発やシステムの管理だけではなく、クラウド環境全体を視野に入れた幅広い技術力を身に付けることが必要になってきている。de:codeでは、こうした時代に成功できる技術者に求められるシナリオ、技術パターンを提示したいと考えている」

 今年のde:codeでは、オープンソースソフトウエア(OSS)やクロスプラットフォームに関連する技術など、従来のマイクロソフトの技術領域の枠を超えたコンテンツも積極的に提供される。例えば、OSS関連では、Microsoft Azure上でのLinuxなどのOSSの活用や運用管理の方法などが紹介されることになっている。また、iOSやAndroidデバイスの連携開発などクロスプラットフォーム対応に関わるセッションも用意されている。なお、今年は一般社団法人iOSコンソーシアムがスポンサーとして初めて参加することになった。

 クロスプラットフォーム対応が進めば、当然、BYOD(Bring Your Own Device)環境でのセキュリティの確保など、システム管理に関わる対策も重要な課題になってくる。こうしたクロスプラットフォームに関わる課題の解決に向け、ユニバーサルアプリケーション開発などの最先端の開発手法も紹介される予定だ。

 de:codeの方向性について、伊藤氏は「マイクロソフトの先進技術だけを紹介するのではなく、これからのITの在り方を提案し、語り合う技術イベントにしていきたい」と述べている。

マイクロソフトの総力を上げて充実した幅広いコンテンツを準備

 de:code 2015の見どころは、何といっても、参加者に対してテクノロジの今後の方向性を示すキーノートスピーチである。今年は、米国本社が全面的にバックアップし、2人のテクノロジキーマンが来日し、登壇することが決まっている。

 1人は、米国本社でMicrosoft Azure担当のコーポレートバイスプレジデントを務めるジェイソン・ザンダー氏で、クラウドやツールの最新動向と方向性を紹介する。もう1人は、同じく米国本社でクライアント&デバイス エバンジェリズムチームを率いるジョルジオ・サルド氏で、クライアント系の技術を中心にクロスプラットフォーム対応などの注目技術や方向性を紹介することになっている。

 そして、最大の見どころは参加者個別の技術ニーズに応えるブレークアウトセッションである。全体を見ると、「アーキテクチャ設計」「Windows&デバイス」「開発プラットフォーム&ツール」「クラウド&データセンタープラットフォーム」「システム管理と運用」「データプラットフォーム&BI」「プロダクティビティー&ビジネスソリューション」の7つのトラックで構成されている。

 日本マイクロソフトでは、エバンジェリストを中心に、ブレークアウトセッションの開催に向けて総力を上げて準備作業を進めている。伊藤氏は、参加者に対しても「セッションを聞くだけの単なる2日間の有償の研修だとは思ってほしくない。セッションの概要や、そこに出てくるキーワード(タグ)、そしてレベルを十分に吟味した上で参加するセッションを決定し、事前学習の提示に基いて参加の準備を進めてほしい」と呼び掛ける。

 de:code 2015のサイトでは、自分に合ったセッションを容易に見つけることができるように、想定される受講者像、セッションタグ、関連技術などが提示されることになっている。また、受講者がセッションを受講する前に準備しておく“事前学習”に関する情報も提供される予定だ。

稟議書テンプレートなどで受講者の参加申請の手続きを支援

 de:code 2015では、開催前および開催期間中にイベントの状況をリポートする「de:code新聞」が発行される。同紙は、5年前に開催されたTechEdで発行されて好評を博した「TechEd新聞」を復刊するもの。事前情報や見どころ、セッションリポート、コラム、4コマ漫画などが掲載され、紙版とオンライン版が発行されることになっている。de:code 2015のサイト上では、すでにプレ創刊号(0号)が公開されている。

de:code新聞プレ創刊号(0号)

 また、「de:code Countdown」と称する動画番組をエバンジェリストが提供したり、ブログやTwitterのハッシュタグ「#decode15」でも最新のイベント情報が提供されたりするので、開催直前までリアルタイムで情報が更新されていき、参加者を飽きさせない。セッション情報をはじめ、イベント終了後の資料公開などの情報をメールで通知する「de:codeお知らせメール」の登録も行うことができる。

 さらに、受講者の参加申請の手続きを支援するために、「稟議書テンプレート(Word)」「概要と参加メリット(Word)」「カタログ(PDF)」の提供も開始されている。これらは、de:code 2015サイトの「開催概要」ページからダウンロードできる。

多様なコミュニケーションの場を提供。セッション以外の「特別プログラム」も充実

 de:code 2015が一般の有償セミナーと異なる大きな特徴は、講演を担当するマイクロソフトのエバンジェリストをはじめ、さまざまな領域で活躍するエンジニアと参加者の間でコミュニケーションできる場が「特別プログラム」として提供されていることだ。「参加者とマイクロソフトがやりとりできる場所をたくさん用意しているので、2日間フルに活用し交流を行っていただきたい」と伊藤氏はアドバイスする。

特別プログラム

 その一つが「Chalk Talk」と呼ばれるプログラムである。これは、参加者が講演を一方的に聴くのではなく、少人数(最大30人程度)の規模で、講演者と参加者あるいは参加者同士でディスカッションを行うというもの。テーマに精通した社員および関係者が進行役を務め、テーマに対する理解度や経験値の基準をあらかじめ設定しておくことで、より深いディスカッションを追求する。当然、このプログラムに参加してメリットを得るためには、基準に見合った知識を事前に習得しておく必要がある。

 もちろん、ブレークアウトセッションにも、終了後に「Ask the speaker」と呼ばれる質疑応答の時間が用意されており、講演者と受講者がコミュニケーションを図れるようになっている。

 もう一つ、有力なコミュニケーションの場になると期待されるのが、国内2カ所に設置されているマイクロソフトのクラウド データセンターの見学を疑似体験できる「クラウド データセンター ツアー」である。これらのデータセンターは、マイクロソフトのエンタープライズクラウドサービス(Microsoft Azure/Dynamics CRM Online/Office 365)を提供しているため、普段はセキュリティが厳しくて立ち入るのが難しい。展示会場内に仮想コーナーを設けることで、データセンターに使用されている技術やシステムを、スタッフとコミュニケーションしながら疑似的に見学を体験できる。

 スポンサー各社とマイクロソフトが技術や製品、サービスを紹介する展示会場も、担当者と直接対話できるという意味で、参加者にとっては貴重なコミュニケーションの場となる。例えば、マイクロソフトが出展する「Ask the Microsoft」コーナーでは、普段電話でサポートを行っているサポートエンジニアが常駐し、参加者が日常的に疑問に思っている問題などを気軽に質問することができる。

 さらに、5月26日の夕方に開催される参加者パーティも、マイクロソフトの技術者と参加者、参加者同士の交流の場として位置付けることができる。

「2日間だけでは終わらない」イベント終了後の対応も万全

 de:codeが一般の有償セミナーと異なるもう一つの大きな特徴は、イベント終了後も情報やサービスの提供が継続的に行われるということだ。

 この点について、伊藤氏は「“2日間では終わらない”というのがde:codeの大きな優位性だ。イベントの開催前や当日だけではなく、イベントの開催後も含めて、きめ細やかに情報やサービスの提供を行うことで、参加者に受講料よりもはるかに高い価値を提供できる」と強調する。

 de:codeでは、イベント当日のセッションの様子は全て動画化され、参加者は後日、受講できなかったセッションも含めて、全てのコンテンツをストリーミングしたり、ダウンロードしたりして視聴することができる。例えば、昨年のde:codeの様子は、「セッション動画と資料」のページから確認できる。

 また、イベント当日のアンケートで「今後情報を受け取る」にチェックしておけば、自分が関心を持つ技術分野に関連する重要な情報を受け取ることができる。例えば、昨年、マイクロソフト米国本社のサティア・ナデラ氏がCEO就任以来初めて来日し、スペシャルセッション「de:code Special Edition」を開催した際には、de:code参加者に対して優先的に参加の案内が送られたという。

 さらに、イベント当日の参加者パーティや展示会場で、マイクロソフトとスポンサーのエンジニアやエバンジェリストと名刺交換を行っておけば、イベント後に継続的に交流することも可能になる。

 伊藤氏は最後に、「マイクロソフトは1社だけで活動しているわけではなく、常にパートナー企業の皆さまと協力して技術や製品の提供を行っている。ぜひ、de:codeに参加して、マイクロソフトのエコシステムにつながっていただきたい」と、あらためてde:code 2015への参加を呼び掛けた。

ITエンジニアの未来ラボ de:code 2015 ご招待キャンペーン

アンケートにご回答いただいた方の中から、抽選で5名さまに来る5月26日(火)〜27日(水)に開催されるde:code 2015にご招待いたします!

【応募期間】2015年4月15日(水)〜2015年4月28日(火)

※応募受付は終了いたしました


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提供:日本マイクロソフト株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2015年5月24日

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