「データセンター規模のサーバ群」も直感的に管理 これからのITインフラ管理術全てのサーバを1つのコンソールで

社会情勢の変化で「ニューノーマル」な働き方が求められているが、それはITインフラの運用管理も同様だ。とはいえ、データセンターなどで大量のサーバを管理している運用担当者にしてみれば「そんなことより目の前の作業」だ。運用の自動化を進め、複雑化するシステムの管理にかかる手間を減らし、運用担当者の新しい働き方を実現するためにはどういった方法があるのか。

» 2021年01月19日 10時00分 公開
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 社会情勢の変化でビジネスの在り方や働き方が大きく変わりつつある。ビジネスが変われば、当然それを支えるITインフラにも変化が求められる。ITインフラの管理を見直し、運用の自動化を進め、セキュリティを強化する必要がある。何より重要なのはこうした運用管理を今後はテレワークで実施できるようにしなければならないということだ。

 だが、こうした作業を進める運用担当者は「毎日の運用管理だけで手いっぱい」なことが少なくない。管理しているサーバやストレージなどのデバイスが数台単位であれば勢いでなんとかなるかもしれないが、これが数十、数百台になれば状況把握だけでも大変だ。そんな状況で「新しい働き方に対応したITインフラ」を実現するのは至難の業だろう。

 こうした状況で、ITインフラ管理におけるさまざまな課題に企業はどう対応すべきか。

拡張性、シンプルさを備え、テレワークやセキュリティ課題に対応

 デル・テクノロジーズはこうした課題の解決策として「OpenManage Enterprise」を提案する。

画像 OpenManageポートフォリオの一覧

 「OpenManage Enterprise」は、ITインフラ運用管理を支援する「OpenManage」製品群(ポートフォリオ)の一つで、サーバを中心に構成されたITインフラを統合管理するためのソフトウェアだ。OpenManage Enterpriseを利用することで、複数のサーバリソースを集中管理できる。モニタリングを統合することで効率的なログ収集が可能になるという。

画像 デル・テクノロジーズ
データセンターコンピュート&ソリューションズ事業統括 製品本部 シニアプロダクトマネージャー
岡野家和氏

 デル・テクノロジーズの岡野家和氏(データーセンターコンピュート&ソリューションズ事業統括 製品本部 シニアプロダクトマネージャー)は、OpenManage Enterpriseの価値を次のように説明する。

 「OpenManage Enterpriseは包括的なサーバのデプロイメントと管理のための仕組みだ。各サーバのリモート管理プロセッサ『iDRAC』(integrated Dell Remote Access Controller)と密に連携して、ハードウェアやOSの設定といったサーバの『デプロイ』から、BIOSの設定やファームウェア、ドライバの『アップデート』、パフォーマンスや電力消費、ヘルス情報などの『監視』、故障時のパーツ交換や再プロビジョニングなどの『メンテナンス』まで、サーバのライフサイクル全体をシンプルな画面で管理できる」(岡野氏)

画像 デル・テクノロジーズ
カスタマーソリューションセンター センター長
相場宏二氏

 デル・テクノロジーズの相場宏二氏(カスタマーソリューションセンター センター長)は「こうしたライフサイクル全体にわたる管理は、ニューノーマル時代に求められる新しいITインフラ管理のニーズに応えるものだ」と話す。

 「OpenManage Enterpriseはインフラの複雑性を軽減し、シンプルな管理を実現できるように設計している。テレワークやセキュリティなど新たな環境変化に備える機能も充実している」(相場氏)

「OpenManage Enterprise」が運用管理にもたらす価値

 OpenManage Enterpriseの特徴として、相場氏は4つのキーワードを挙げる。それは「一元化」「シンプル化」「自動化」「セキュリティ」だ。

 1つ目の「一元化」は、単一のコンソールで中小から大規模な環境までを統合的に管理できることを指す。「Dell EMC PowerEdgeサーバ」(以下、PowerEdge)であれば最大8000台まで管理可能で、サーバ以外もネットワークやストレージ、サードパーティーのデバイスなどと連携可能だ。プラグイン「Power Manager」機能を使えばデバイスの電力消費について一覧表示や制御ができる。アプリケーションの消費量やワークロードのニーズに基づいた予算管理や、発熱の状態の監視などが可能になる。

 「iDRAC単体でも『グループマネージャ』機能で複数サーバの管理は可能だが、数百台規模であればOpenManage Enterpriseが有効だ。OpenManage Enterpriseは拡張性を重視しているため、数台のサーバ管理から始め、そのままデータセンター規模やマルチサイト規模にまで拡大可能だ」(岡野氏)

 2つ目の「シンプル化」は、直感的に利用できるインタフェースによって、さまざまな機器やサービスを利用する際の複雑性を排除できること。インタフェースはHTML5で作成し、情報を見やすくする工夫をしている。必要な情報を探す場合は、階層構造をたどる必要がなく、検索ウィンドウにキーワードを入力するだけでいい。無償のモバイルアプリ「OpenManage Mobile」機能を使えばスマートフォンやタブレットからサーバを管理できる。

画像 モバイルアプリでのサーバ管理も可能

 「自宅からスマートフォンでアクセス認証や消費リソースの確認ができる。データセンターで作業する場合は、ノートPCやKVMを使うのではなく、『タブレットを携えたまま、所定のラックの前で作業する』ことも可能だ」(相場氏)

 3つ目の「自動化」は、テンプレートやポリシー、サードパーティーの各種ツールを活用することでデバイスやサービスの各種作業を自動化できることだ。自動化の範囲はライフサイクル全体に及ぶ。プラグイン「OpenManage Update Manager」機能を利用すると、アップデート作業に必要なリポジトリ、カタログ、ベースライン設定などを1ステップで作成できる。

 4つ目の「セキュリティ」は、ITインフラのライフサイクル全般を網羅したセキュリティ機能のことだ。外部から内部へのアクセスをシャットアウトする「ロックダウンモード」や、外部からのデータベースアクセスを全面不可にする機能を備える。他にも暗号化されたアクセス証明やアクセス認証機能、ユーザーが設定したテンプレートから逸脱する構成や設定を検知する「ドリフト検知」、カスタマイズ可能なアラートポリシーなどがある。

Windows Admin Centerなどサードパーティーツールとの連携も

 OpenManageポートフォリオで忘れてはならないのが、さまざまなサードパーティー製のツールとの連携用プラグインだ。サーバ仮想化環境の管理ソフトウェア「VMware vCenter Server」(以下、vCenter)や、Microsoftが提供するサーバ管理ソフトウェア「Windows Admin Center」(以下、WAC)向けに専用のプラグインを提供している。

画像 各種プラグインに対応するOpenManage

 vCenterとの連携には「OpenManage Integration for VMware vCenter」(OMIVV)が用意されている。これを使えばvCenterのコンソールでPowerEdgeを管理できる。同様に「OpenManage Integration with Microsoft Windows Admin Center」(OMIMSWAC)はWACとの連携用プラグインで、PowerEdgeをWACのコンソールで管理できるようになる。

 現在の管理ツールからOpenManage Enterpriseに切り替えた場合、運用プロセスを変更しなければならなくなる。だが、このプラグインを利用することで「お客さまが使い慣れたツールからOpenManage Enterpriseの機能が使えるため、管理プロセスの変更が不要になる」と相場氏は言う。

 「WACはオンプレミスとクラウドの環境を同じツールで管理できることがメリットだ。クラウドと複数サーバで構成したクラスタと『HCI』(ハイパーコンバージドインフラ)が共存するシステムであっても、OMIMSWACを利用するとWACの画面でiDRAC情報を一覧表示させたり、正常性を確認したりできる。アップデート作業の効率化も見込めるだろう」(相場氏)

 この他にも、構成管理ツール「Ansible」と連携するための「OpenManage Ansible Modules」や、「OpenAPI」と連携するための「OpenManage Enterprise RESTful APIs」などがある。

 「OpenManage EnterpriseとOpenManageポートフォリオはニューノーマル時代のさまざまな管理に対応し、モダンなITインフラ管理を実現する。VDIのリソース不足、VPNやクラウドサービスに関わるネットワークトラブル、ID管理や認証などのセキュリティ対応などで困っている企業にぜひ注目してほしい」(岡野氏)

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提供:デル・テクノロジーズ株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2021年2月18日

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