「サイバーテロ」とは、政治的目的を達成するために行われるサイバー攻撃のことだ。国家の重要なシステムやデータなどに対する、計画的な改ざん、破壊、漏えいなどを目的としているため、攻撃対象は政府機関や、その国のライフラインをつかさどる法人などのシステムであることが考えられる。
ただし、そのような政府機関や法人ではないから狙われない保証はなく、むしろそれらのターゲットを効率良く狙うため、ターゲットと取引がある組織も併せてターゲットになり得ると考える必要がある。
近年では、IoT(Internet of Things)の普及に伴い、さまざまな種類の機器がインターネットに接続している。このため、被害が広範囲に及び、社会全体が混乱する可能性があるとともに、攻撃に加担してしまう範囲もIoTの使用範囲まで拡大することが危惧されている。
そのような状況に対応するため、以下のような施策が進められている。
- サイバーフォースセンターの設置運用
24時間体制での攻撃予兆監視と都道府県警との連携 - サイバーテロ対策協議会の運営
対策セミナーや合同訓練、情報提供をはじめとする、重要インフラ事業者などとの官民連携
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■更新履歴
【2004/1/1】初版公開。
【2019/4/22】最新情報に合わせて内容を書き直しました(セキュリティ・キャンプ実施協議会 著)。
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