ネットワークやサーバへ接続する際に本人性をチェックし、正規の利用者であることを確認する方法。一般には利用者IDとパスワードの組み合わせにより本人を特定する。認証がなされると、本人が持つ権限でデータへのアクセスやアプリケーションの利用が可能となる。不正利用を防ぐため、パスワードの漏えいなどには十分な注意が必要である。
管理者が注意しなければならないパスワード運用のポイント
- 内部のコンピュータネットワークに接続するすべてのネットワークシステムは、パスワードをベースとしたアクセス制御の機能を保有すること。
- 適切な利用者ID/パスワード管理の仕組みを運用すること。
- 登録された利用者情報は厳重に管理すること。
- 一定期間使用されなかった利用者IDは無効にすること。
- 異動などで利用者のアクセス権が変更になった場合は、速やかに対応すること。特に、社員が会社業務から離れる場合(休職・退職・出向など)は、速やかに利用者IDやアクセス権を無効にすること。
利用者が注意しなければならないパスワード運用のポイント
- パスワードの管理は利用者の責任で行うこと。
- パスワード漏えいなどが懸念される場合は、即座に情報セキュリティ管理者に連絡するとともに、パスワードを変更すること。
- 利用者は推測しにくい6文字以上のパスワードを使用し、車のナンバープレート、住所、家族の名前、生年月日など、容易に類推できるパスワードを使用しないこと。
- 容易に記憶できるパスワードにすること。
- パスワードをメモに書き留めないこと。
- パスワードは共有しないこと(ただし管理者用パスワードなどやむを得ない場合は除く)
最近では、ニーズの多様化に伴い、下図のように認証手段も進化している。
関連用語
■Authorization(認可)
■シングルサインオン
■バイオメトリクス認証
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.