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PKIX(Public Key Infrastructure working group):セキュリティ用語事典
Public Key Infrastructure working group
RFC(Request For Comments)の発行など、インターネット技術の標準化を行っている団体であるIETF(Internet Engineering Task Force)のワーキンググループの1つ。X.509の定義に従い、インターネット上のPKI(公開鍵暗号基盤)を実現するために必要な、証明書の設定項目や利用形態、証明書を利用した通信のプロトコルなどの標準化を進めている。
注意
PKIXワーキンググループでの成果物(策定された標準など)をPKIXと呼ぶこともある。
PKIXでは、完全にオープンかつ相互運用性の確保を目指し、電子商取引の目標を達成するのに必要な安定性、相互運用性を備えた一連の標準草案の作成を進めているが、証明管理、撤回処理、クロス証明などの重要な問題に関しては、まだ合意に達していない。
2001年2月時点での、PKIXでの最近の標準化作業におけるトピックは以下のとおり。
- 証明書利用者がCA(またはRA)との間で、鍵作成、証明書発行・更新・廃棄するためのやりとり
……CMP(Certificate Management Protocol) - CA(またはRA)が、証明書やCRLを登録するためのやりとり
……OPP(Operational Protocols) LDAP - 証明書利用者がCA(またはRA)との間で、証明書やCRLを入手するためのやりとり
……OPP LDAP/OPP FTP/HTTP - 証明書利用者が証明書の有効性を確認するためのやりとり
……OCSP(Online Certificate Status Protocol) - CA間の相互認証のためのやりとり
……証明書はX.509v3、CRLはX.509v2
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