今回は、2億行を超えるオープンソースのソースコードデータベース「Koders」を検索し、APIの利用方法や実装サンプルを調査するのに便利なKoders Searchプラグイン。30万クラスを超えるJavadocとソースコードが登録された「DocJar」データベースからJavadoc/ソースコードを素早く検索するDocJarプラグイン。クラスの基本メソッドであるequals、hashCode、toString、compareToメソッドの生成を支援するCommons4Eプラグインを紹介します。
1.Koders Searchプラグイン
オープンソースはソースコードを自由に回覧することができ、ソースコードの再利用により、開発効率を向上したり、ライブラリの使い方を調べるなどのプログラミングの学習に使うことができます。ソースコード検索サイトであるKoders(http://www.koders.com/)は非常に多くのオープンソースの中から指定したキーワードを含むソースコードを検索することができ、利用したいソースコードを簡単に見つけることができます。Koders Searchプラグインは、Eclipseを使ってKodersサイトからソースコードを検索するための機能を提供しています。
■特長
・豊富なソースコードを検索可能
Kodersに登録されている2億行(2005年8月現在)を超えるソースコードを検索することができます。
・プログラミング言語、ライセンスを選択可能
プログラミング言語、ライセンスを指定して検索を絞り込むことができます。オープンソースといってもライセンスがGPLやLGPL等の場合、条件によってはソースコードを公開する必要がある場合がありますが、ソースコードを比較的自由に利用可能なBSDライセンスなどを選択することにより、再利用可能なソースコードを絞り込むことができます。
■入手方法
下記のサイトからインストール可能です。本稿執筆時(2005年8月)のKoders Searchプラグインの最新バージョンは0.8.0です。
更新サイトのインストールより更新アクセス先サイトの設定ページで「この環境に適当ではないフィーチャーを無視する」のチェックを外してインストールを行ってください。
Koders Search Pluginは現在Eclipse 3.0系でのみ動作します。Eclipse 3.1では動作しませんのでご注意ください。
■使い方
・ログオン
初回はログオンなしでKoders Searchプラグインが使えますが、2回目以降はEclipse起動時にログオンダイアログ(図1)が表示されます。ログオンダイアログの[Register]ボタンを押すことによってユーザー登録画面が表示されますので、ユーザー登録を行ってください。
ユーザー登録には有償のProfessional Subscription と無償のDeveloper Subscription があり、Koders Searchプラグインは無償のユーザー登録でも利用可能です。無償のユーザー登録を利用する場合には、Subscriptionsの欄よりDeveloper Subscription(Free)を選択してください。
ユーザー登録した情報を使ってユーザー名とパスワードを入力しログオンしてください。ログオンに成功すると次回からはログオンダイアログが表示されません。
・検索対象の設定
[ウィンドウ]メニューより[Koders Search]を選択しKoders Searchビューを開きます。
検索対象選択メニューより、検索対象の言語、ライセンス形態、検索先を指定します。
・Koders検索
Koders Searchビューに検索キーワードを入力し、[Search]ボタンを押すか、Kodersで情報を検索したいコードを右クリックし、[Koders Search]を選択することで、[Koders.com]エディタに検索結果が表示されます。
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