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Oracleデータベースのバックアップを取得するORACLE MASTER Silver DBA講座(22)(1/2 ページ)

ORACLE MASTER資格の中級に位置付けられ、取得すればOracle技術者としてグローバルに認定される「ORACLE MASTER Silver Oracle Database 10g」。例題を利用してポイントを押さえ、確実な合格を目指そう!

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 前回「Oracleのバックアップ/リカバリの仕組みとは?」で、バックアップとリカバリの概要を紹介しました。今回はそれに関連し、データベースのバックアップについて詳しく学びましょう。

データベースのバックアップ

ポイント

 ARCHIVELOGモードとNOARCHIVELOGモード、それぞれにおけるバックアップ方法が対象となります。モードの違いによる注意点、RMANを使用したバックアップの概念を理解しておきましょう。

RMAN(Recovery Manager)

 Oracleデータベースのバックアップには、OSコマンドを使用したユーザー管理のバックアップと、RMANを使用したサーバ管理のバックアップがあります。

 RMANを使用することで、次のようなバックアップが可能です。

  • ディスクまたはテープへのバックアップ
  • データベース全体、データファイル、表領域を単位としたデータファイルのバックアップ、アーカイブログのバックアップ、制御ファイルのバックアップ
  • 全体(ファイル内容すべて)バックアップと増分(変更されたブロックのみ)バックアップ
  • イメージコピー(ファイルコピーと同じもの)、バックアップセット(複数のファイルをまとめ、未使用ブロックを圧縮するもの)
  • オフラインバックアップ(データベースがオープンされていない状態で行う)、オンラインバックアップ(データベースがオープンされている状態で行う)

 RMANによるバックアップを利用するには、rmanコマンドラインユーティリティもしくはEnterprise Managerを使用します。Enterprise Managerでは、「バックアップ設定の構成」ページと「リカバリ設定の構成」ページにてバックアップに必要な事前設定を行い、「バックアップのスケジュール」ページにてバックアップをスケジュール化することができます。

 誤った操作が行われた時間を識別するために、LogMinerユーティリティが使用できます。LogMinerでは、REDOログファイルから、実行されたSQL文、実行したユーザー、実行した時間などを確認インスタンスを再起動することで図れます。Oracleサーバは、インスタンス障害が発生した後のインスタンス起動時に、自動的にインスタンスのリカバリを行います。インスタンスのリカバリでは、REDOログファイルを再度適用するロールフォワード、COMMITされていないトランザクションを取り消すロールバックが行われます。

図1 Enterprise Managerのバックアップ設定の構成ページ(クリックで拡大します)
図1 Enterprise Managerのバックアップ設定の構成ページ(クリックで拡大します)

フラッシュリカバリ領域

 Oracle Database 10gより用意されたフラッシュリカバリ領域が構成されている場合、RMANによるバックアップは、デフォルトでフラッシュリカバリ領域に格納されます。

 保存先を変更することも可能なのですが、フラッシュリカバリ領域を使用することで、ディスク領域の使用を効率化することができます。具体的にはフラッシュリカバリ領域のサイズを超える場合、保存方針に従って、古いバックアップを自動的に削除してくれます。

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