セレゴ・ジャパンは1月30日、英語学習SNS「iKnow!」ベータ版にWii対応の新アプリケーション「BrainSpeed(ブレインスピード)」を追加したと発表した。サービスをPCだけではなく、Wiiに対応させることで、幅広いユーザーに英語学習をしてもらう考えだ。
「iKnow!」は、セレゴ・ジャパンが開発とサービス提供を行う、語学を学ぶ人のためのコミュニティサイト。脳科学・認知心理学の考え方をベースに開発したアプリケーションがあり、「基礎英語」や「ビジネス英語」、「センター対策単語」など、43のコースを無料で提供している。2007年10月にサービスを開始し、2008年1月11日段階では5万人、「1月末では恐らく7万人を超える」(米セルゴ CEO エリック・ヤング氏)ユーザーを獲得している。
ユーザーの増加についてヤング氏は、「予想よりも速いスピードでユーザーが増えているが、目標に対して考えるとまだ小さなステップ」とさらなるユーザー獲得に意欲を見せる。
今回発表した「BrainSpeed(ブレインスピード)」は、出題された単語や熟語の和訳を2つの選択肢から選ぶトレーニングゲーム。問題に正解するごとに、回答に費やせる時間が少なくなる。これまで提供されてきた「iKnow!」学習アプリケーションは、反復によって英語を学習を行うのに対し、「BrainSpeed」では、反射的に答えを選ぶことで記憶の定着を促進させるという。
「BrainSpeed」はPCのほか、Wiiに対応する。「BrainSpeed」はWiiを皮切りに今後、マルチデバイスへの対応を予定している。長谷川氏は「携帯や携帯音楽プレイヤーなど、手で持って使えるものにはどんどん対応していく」と話す。また、2月にはブログパーツの提供を予定している。「BrainSpeed」の個人記録や「BrainSpeed」そのものをブログに貼り付け、そのブログ内でのランキングなどを表示できるようにするという。
今後の「iKnow!」について、エリック氏は「もうちょっと日本で開発に集中したいと思っている。いまは(ほかの国や言語への)拡大を考えるよりも、サービスのクオリティを上げる方に集中したい」と話す。
現在無料で提供しているサービスだが、今後は、ヘビーユーザー向けの有料コンテンツのほかに、広告モデルを導入し収益を挙げる考えを示した。「ユーザーにとっても広告主にとってもお互いにメリットが出る仕組みを作りたい」とエリック氏はいう。セレゴ・ジャパン 代表取締役社長 アンドリュー・スミス・ルイス氏も「Webサイトにバナーを出す形にはしたくない。もっとスマートな方法を考えています」と話した。
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